インドで15歳少年が落雷死 カナダに「史上最も低い気圧」ハリケーン直撃(2022年9月26日)

インドで15歳少年が落雷死 カナダに「史上最も低い気圧」ハリケーン直撃(2022年9月26日)

インドで15歳少年が落雷死 カナダに「史上最も低い気圧」ハリケーン直撃(2022年9月26日)

 カリブ海の各地で大きな被害をもたらしたハリケーン「フィオナ」。この嵐が今度はカナダを直撃し、東部などで住宅が押し流されるなど深刻な被害が出ています。

 悲しみに暮れる人々。インド北部のプラヤーグラージで23日、15歳の男の子が亡くなりました。

 亡くなった男の子の父親:「午後4時ごろ、テラスに上がって遊ぼうとしたところ、雷にうたれました。そのまま死んでしまいました」

 インドでは雷が年々増えています。2016年は死者が「1489人」だったのが、去年は「2869人」まで増加したといいます。

 主な原因は「森林破壊や渇水」で、専門家はこう警告を発しています。

 インド科学環境センター:「気温が1℃上がれば雷は12倍に増えます」

 気温上昇がもたらす異変は、もちろん「雷」だけではありません。

 この週末、カナダを襲ったのは、かつてないほど「低い気圧」。

 ニューファンドランド島周辺。24日、激しい風雨と海面の上昇で町は浸水し、一部の住宅は土台ごと傾いています。

 カナダの気象当局はこの嵐について「カナダの歴史上、最も低い気圧だった可能性がある」とコメント。住民も…。

 被害に遭った町の住人:「これほど多くの木が根こそぎ倒れたのは、見たことがありません」

 この嵐のもう1つの特徴は、勢力が「続いた期間」。

 番組は先週、プエルトリコのハリケーン被害を伝えました。この時のハリケーンが北上。それが、勢力を保ちながらカナダに到達したのです。

 その距離は日本列島およそ2つ分にあたります。

 プエルトリコでは一時、電気をひいた世帯の7割が停電するなど被害が拡大しました。

 住民:「家の裏が崩れました。衣類、食料品、木造の家の下にあった物、すべてを失いました」

 こうした責任を誰が取るべきなのか。

 プエルトリコはアメリカの自治領です。そして、アメリカは多量のCO2を排出しています。

 一方で周辺の同じ規模の島国も同様な被害を受けています。これは公平と言えるのでしょうか。

 アフリカ・ケニアで行われたデモ。参加者は、CO2などの排出量が南半球は北半球に比べ桁違いに少ないとし、是正などを求めています。

 デモ参加者:「アフリカは干ばつで、何百万人もが影響を受けています。気候変動に加担した国に、最も困っている人々を見捨てないよう、お願いしたいです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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