静岡市の断水範囲拡大6万軒超に 給水車に行列 小中学校休校も(2022年9月26日)
台風15号による被害の長期化が懸念されています。静岡市では断水の範囲が6万軒以上に拡大し、26日朝も給水所には多くの市民が列を作りました。
給水に来た人:「一刻も早く水は、とりあえず食器が洗えない。トイレが流れない。お風呂に入りたい。もう一刻も早く直してほしい。一刻も、一刻も早く直してほしい」
一刻も早く。断水している地区の人の正直な気持ちです。
台風15号により、記録的な大雨が降った静岡県。
静岡市清水区では25日までにおよそ5万5000軒が断水していましたが、26日、およそ6万3000軒にまで範囲が広がりました。
断水の原因は、静岡市を流れる興津川の取水口に大量の土砂や流木が流れ込んだためだといいます。
断水で困るのは、やはり洗い物です。
トイレに風呂、困ることばかりで水のありがたみが分かります。
一時間かけて水を汲んだという男性たち。
その使い道は3日ぶりのシャンプーです。
断水のなか、台風被害の後片付けに追われている人も。
静岡市は26日、小中学校42校を休校としました。
給食室でも。
給食室のスタッフ:「断水中なのでやれることが限られます」「(Q.水で流すとかができないですよね)そうですね」「(Q.拭き取る感じですか)そうですね。全部塩素みたいなもので消毒をまいて」
静岡市清水区の老舗ふぐ料理店。片付けに追われています。
食道楽・田島彰さん:「最初は当然、水も出ないです。もちろん電気も来ないです」
幸い、断水は復旧したそうです。
食道楽・田島彰さん:「とにかく洪水になってから、2日間で知り合いがボランティアで助けてくれて、とても我々だけではこんなふうに(片付けを)できなかったです。本当にありがたいです」
高齢者の介護施設では、貯水タンクがあるものの、残りが1、2割になってしまったといいます。
介護付有料老人ホームシンシア清水・片瀬純施設長:「風呂は土曜日から中止しているので、タオルを濡らして体を拭かせて頂いています」「(Q.断水が1週間ほどで戻ると言われてるが?)かなり長くて、かなり不安な状態が続いている」
台風15号の影響で、観測史上1位となる12時間雨量が400ミリを超えた静岡市。旅館の中に入り込んだ水は、最大で高さ2メートルまで達したといいます。
26日、静岡県知事は自衛隊に災害派遣要請をしたことを明らかにしました。
静岡県・川勝平太知事:「水道が命の水なので極めて重要。特に清水区はひどい状況になっているので、給水車に頼っているので不便で仕方ないと思う。なるべく早く取水口が原状復帰できるように手伝いできるところをして頂ければと思っている」
静岡市は大規模な断水について、今後重機などを使い、取水口に流れ込んだ木やがれきを取り除く作業を行う予定で、早ければ30日ごろの復旧を目指しています。
しかし、いまだ川の水が引いておらず、いつ作業に取り掛かれるか不透明だとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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