「国葬」迫り都内は厳戒態勢 周囲は交通規制で生活に影響も(2022年9月26日)

「国葬」迫り都内は厳戒態勢 周囲は交通規制で生活に影響も(2022年9月26日)

「国葬」迫り都内は厳戒態勢 周囲は交通規制で生活に影響も(2022年9月26日)

 安倍元総理の「国葬」が27日に迫るなか、26日午後、アメリカのハリス副大統領が来日しました。岸田総理は日本を訪れた各国首脳との「弔問外交」をスタートしています。

 すでに交通規制が行われ、「厳戒態勢」となっている東京都内では、学校や観光など私たちの生活にも影響が出始めています。

 賛否割れるなか、いよいよ27日に迫りました。

 26日午後、横田基地に降り立ったのは、アメリカ・ハリス副大統領です。

 27日に行われる安倍元総理の国葬。すでに都内は、厳戒態勢です。

 首都高速道路などでは、26日から交通規制や検問が始まりました。

 交通インフラにも大きな影響が出ます。その首都高では、都心環状線の大部分が通行止めとなるほか…。

 京王バスでは27日、渋谷や新宿、東京駅を結ぶ路線が終日運休となります。となれば、タクシー利用も増えそうですが…。

 タクシー運転手:「お客様が(交通規制などを)認識していればいいけど、回り道してもよろしいですかと聞いて、『回り道じゃ嫌だ』と言われたらどうしようもない」

 会場となる日本武道館周辺。マリオ姿の安倍元総理も見えます。

 周辺は学校や会社も多く、大きな影響を受けそうです。

 献花台が設置されるのは日本武道館に近い九段坂公園です。近くで働く会社員や学生からは、困惑の声が上がっています。

 近くの大学に通う学生:「ちょっと怖いですよね。結構使ってるのでちょっと不便だし。明日は昼、ここ通るのでちょっとどうしようかなと」

 近くで働く会社員:「不便だと思います。市ケ谷から来るしかないかと。九段下はもう閉鎖になったりしてると思いますので」

 受け入れる側の飲食店も、不安を抱えています。

 目の前の通りが、人も車も通行止めになるイタリア料理店です。27日、唯一通行できる献花に訪れた人に向け、通常より長く営業は行うとしています。

 ラフェスタ・横山和俊オーナー:「休憩なしでぶっ通しで午後7時までランチタイムを延ばそうと」

 通常午後3時に終えるランチタイムを夜まで延長します。

 献花に訪れた人が、帰り道に寄るかも知れず、ランチを延長します。ただ、通路が一方通行になると事前に言われていました。

 ラフェスタ・横山和俊オーナー:「警察が来て、一方通行で献花した人を九段下に流すと、それじゃ困るのでなんか考えてくれとは一応申告している」

 27日は仕入れの車も入ることができず、食材を多く仕入れているだけに不安は募ります。

 ラフェスタ・横山和俊オーナー:「毎日毎日の売り上げで生計を立てているので、休むことはできない。生ものだから(あす)暇だったら、廃棄しなくちゃいけない」

 岸田総理大臣はこの後、アメリカのハリス副大統領らと会談。弔問外交をスタートさせました。

 ただ、カナダのトルドー首相が国内の災害対応のため参列を急きょ中止。これで、G7の現職の首脳の来日はゼロとなりました。

 反対の声は、26日も上がっています。

 衆院会館では午後、ジャーナリストらが集い、反対集会を開きました。

 ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏:「日本の自衛隊が米軍とともに戦う下地を作ったのは、集団的自衛権、安保法制、これを先頭に立って導入したのは安倍元総理でしょ。その人の国葬は絶対に認めることはできません」

 自民党山梨県連の建物のトイレで、焼け焦げた跡が見つかりました。警察は、放火未遂事件として捜査しています。国葬との関連は分かっていませんが、山梨県連では27日、半旗を掲げ、記帳所が設置される予定でした。

 暮らしに大きな影響が出る人もいます。

 周辺の3つの小学校などでは、午前だけのオンライン授業となりました。仕事を休まざるを得なくなった保護者もいます。

 小学校が急きょオンラインとなった保護者:「学童もありません。オンライン授業やるので家でやって下さいと連絡があった。働いているのでぼうぜんとした。働いているお母さんたちは信じられないという感じだった」「直前過ぎてバタバタで本当に大変なので、もうちょっと何とかならないかと」

 秋の行楽シーズンを迎えた観光業も対応に追われています。

 はとバスで人気の、一日13便運行するレインボーブリッジと銀座を通るルート。27日昼前から運休となります。

 はとバス・岩脇明宏広報室長:「(Q.あす運行する他のツアーについては?)一部のコースで影響が出るものと思います。突発的な交通規制が掛かる場合がありますので、その場合はやむを得ず車を止めざるを得ないと思うので、そういった影響は懸念しています」

 こちらも、準備に追われています。

 献花台周辺にある生花店です。27日、献花に訪れる人に向け、仕入れを増やし対応します。

 献花台周辺の生花店:「(Q.このお花は明日の献花に使う?)そうですね。これは白いカーネーションは普段あまり使わないので、こういうカスミソウとかキクとか大体白メインで」

 7月、増上寺で行われた葬儀の際は、およそ1000人が訪れました。

 こちらの店にとっても国葬は初めてのことだけに、手探りの状況です。

 献花台周辺の生花店:「いくつか(花束を)作って店頭には出すつもりですけど、ほとんどみなさん当日に来る人が多いので、事前のことは分からない。こちらでも読み切れない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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