【注目】消費者からの声で“甘さ”追求する農家も 甘いトマト年々売り上げ増

【注目】消費者からの声で“甘さ”追求する農家も 甘いトマト年々売り上げ増

【注目】消費者からの声で“甘さ”追求する農家も 甘いトマト年々売り上げ増

今、“甘い”野菜が人気となり、売り上げを伸ばしているものも多いといいます。消費者からの声を受け、農家では“甘さ”を追求した新商品の開発に力を入れています。

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都内で街の人に“最近、野菜を食べてますか?”と聞きました。

会社員(40代)
「あんまり食べてないですかね。高い気がするというか。(去年と比べて)3分の1ぐらい」

台風の影響などで軒並み野菜が高くなり、あまり食べてないという人もいました。9月20日時点で東京都中央卸売市場野菜の価格を平年と比べると、タマネギは約3割増、レタスは約2割増、トマトは約1割増、じゃがいもは約1割増というデータも…。

野菜の味について、こんな声も――

会社員(40代)
「味もちょっと甘いのかな、最近だと」

父親(40代)
「(子どもは)甘いのが好きなんですけど、甘くないと全然食べないナと思います」

子どもにも聞いてみました。

――(野菜は)どうして食べられるの

5歳
「甘いから!」

“甘い野菜”を好む人が増えているというのです。

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静岡・袋井市には、その甘い野菜を作っている農家があります。

Happy Quality 代表取締役・宮地誠さん
「これが甘いトマトの『ハピトマ』です」

ビニールハウスの中で真っ赤な実が色鮮やかになっているトマト。どれぐらいの甘さなのでしょうか。

記者
「ん! 甘いです。フルーツみたいな甘さがありますね」

それもそのはず、実はこのトマトは、野菜の甘みを示す糖度が2倍のトマトなのです。

Happy Quality 代表取締役・宮地誠さん
「一般的なトマトって、糖度って3度、4度、5度ぐらいなんですね。この『ハピトマ』は(平均)8度以上」

果実の水分量を減らし、独自の肥料を与えることで、より甘いトマトに育てているといいます。なぜ、甘いトマトにこだわっているのでしょうか。

Happy Quality 代表取締役・宮地誠さん
「『一年中、甘いトマトを供給できないか』というお声が。消費者の方からそういう声が多いと。やはり、食べやすさというもので甘いという認識」

売り上げは、4年ほど前から年々6割増しで推移しているといいます。

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こうした甘い野菜、富山県では“甘いキャベツ”が栽培されています。

健菜堂 石橋隆二代表取締役
「当社で作ったものが(糖度)7.5ぐらいになるので。一般的なキャベツが平均で4ぐらい」

一般的なキャベツと比べて2倍の甘みを感じるといいます。

健菜堂 石橋隆二代表取締役
「甘さが販売につながるのではないかなと」

今後、富山発の新ブランドキャベツとして売り出していきたいとしています。

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甘い野菜が続々と登場するなか、専門家は――

千葉大学特任教授 中野明正さん
「甘い野菜は、実は気づかないうちに皆さんに一般的になっている」

近年、甘い野菜がスーパーなどに多く出回っているとしながらも――

千葉大学特任教授 中野明正さん
「本来の野菜というのも、私は重要だと思います。いろいろな野菜があるという、非常に多様性に富んだ野菜を作っていくというのがいいのではないかと思います」

“甘い野菜だけでなく、苦みや渋みなど本来の野菜の味もなくしてはいけない”ということです。
(2022年9月23日放送「news every.」より)

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