「水のありがたみわかる」“断水の街”復旧めど立たず 台風は去っても…停電5万戸(2022年9月20日)
歴代最強クラスで上陸した台風14号は、温帯低気圧に変わりました。台風が過ぎていても、各地で被害は続いています。九州各地では、20日も5万戸あまりが停電しています。
宮崎県南部にある高原町では、19日から町全体の7割にあたる約3300世帯で断水が続いています。町内の水源地が土砂や木で埋まり、給水ができなくなってしまいました。3カ所に給水所を開設していますが、復旧の見通しは立っていません。
住民:「水のありがたみがわかりますね。軽く考えていて、ちょっとしたら直るのではないかと。みんな大変だが、なんとか頑張りたい」
観測史上最大の雨が降った広島県廿日市市では、鶏小屋を見に行った82歳の男性が行方不明になっていて、40人態勢で捜索が行われています。
台風14号は、18日夜、鹿児島市に上陸。その後、西日本から東北にかけて日本列島を縦断しました。新潟に再上陸したのは、20日午前4時過ぎ。雨風ともに強まりました。
夜明け前の東京都内でも激しく雨が打ち付けました。首都高では、車が横転する事故も起きました。風にあおられてハンドル操作を誤った可能性があるということです。
宮崎県では、畑全体が水に浸かり、いまだ、水はひいていません。ピーマンは収穫間近でした。
ピーマン農家・郡康貴さん:「1年の収益になるはずだったけど、それが無くなった状態。(野菜を)守りたい一心でハウスを補強したりしているが、水害となると、人間って無力だなって」
宮崎県内では、いまも停電が続いています。一人暮らしをする高木昇さん(87)。電気が来なくなって3日目です。冷蔵庫の中の食材はすべてダメになり廃棄したそうです。夕方でも、家の中は薄暗い状態です。夜は、ろうそくで灯りをともし、過ごしているといいます。
高木昇さん:「電気がないのが一番困ります。ご飯も炊かなきゃならんし。1日でも早く電気つかないかな。心配しています」
ただ、電気が復旧しても注意が必要です。長崎県松浦市では火災が発生。火事のあった地域では、当時、台風による停電が発生していたそうです。停電が復旧した際に起きる“通電火災”とみられています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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