【台風14号】大型&猛烈“過去最強クラス”あす九州直撃へ(2022年9月17日)

【台風14号】大型&猛烈“過去最強クラス”あす九州直撃へ(2022年9月17日)

【台風14号】大型&猛烈“過去最強クラス”あす九州直撃へ(2022年9月17日)

 大型で猛烈な台風14号が3連休を直撃しています。この台風は18日にも九州を直撃し、その後、日本列島を縦断する見込みです。気象庁は「類似するものがないほど危険な台風だ」と説明していて、九州地方に特別警報を出す可能性があるとしています。

 九州の南の海上にある大型で猛烈な台風14号。気象庁は最大級の警戒を呼び掛けています。

 気象庁・黒良龍太予報課長:「特別警報級の台風となりました。早めの避難をお願いします」

 現在、台風14号は沖縄県大東島付近に最も接近しています。南大東島では空港のターミナルが閉鎖され、那覇を行き来するすべての便が欠航となりました。

 島には2つの避難所が設けられました。

 沖縄地方では3週連続で台風の接近となっています。

 18日朝から夜にかけては鹿児島県に上陸する恐れがあります。

 気象庁・黒良龍太予報課長:「経験したことのない暴風、高波、高潮、記録的な大雨の恐れ。暴風が吹く前までに避難を完了して下さい」

 沖縄県奄美市の住民は早めの対策に追われていました。

 台風からの湿った空気の影響で、和歌山県では局地的に雨が強まりました。

 17日未明、台風の強さを表すランクでは最強となる「猛烈な」台風へと急速に発達した台風14号。17日に捉えられた大型で猛烈な台風の目は、中心部分の雲が薄くなっているのが分かります。

 この台風が上陸すると、どれぐらいの被害をもらすのでしょうか。

 気象庁・黒良龍太予報課長:「4年前に台風21号『非常に強い』クラスで四国や近畿に上陸」

 その2018年の台風21号。近畿を中心に最大瞬間風速50メートルを超える猛烈な風を観測。民家の屋根は簡単に吹き飛ばされ、大型のトラックでさえも…。また、大型のタンカーも。

 タンカーが暴風によって流され、関西国際空港の連絡橋に衝突。空港の滑走路は浸水して閉鎖していたため、最大8000人が孤立状態となり、大きな被害をもたらしました。

 しかし、今回の台風14号は…。

 気象庁・黒良龍太予報課長:「あれより強いクラスの台風が九州に接近することになる。あれより被害が大きくなる可能性がある。類似する台風がないくらい危険な台風。最大級の警戒をお願いしたい」

 離れた場所でも大雨や強風が予想される台風14号。関東でも油断はできません。

 17日から3連休。千葉県松戸市にある果樹園では、梨狩りに訪れた家族連れや若者でにぎわっています。

 ナシ狩りの来園客:「きょうだったら、まだお天気、大丈夫かなということで急きょ、きのう予約して」

 ナシやブドウの果物狩りができる果樹園「初清園」。当初すべて埋まっていた18日の予約が台風の接近に伴い、半分程度キャンセルに…。ただ、それ以上に懸念されるのが果物への影響です。

 初清園・小川加代代表:「風で揺られて隣の枝にぶつかってブドウが傷んだりとか、ナシは少しの風でも落ちてしまうので、落ちるのが心配ですね。今、本当にドキドキしています」

 防風ネットを張るなどの台風対策には1000万円近いコストがかかり、また、台風対策に割く労力もないのが実情。被害が少なくて済むことを祈るばかりだといいます。

 初清園・小川加代代表:「これから熟すものもあるので、本当に本当に今(台風に)来てほしくない」

 15日から東京・杉並区で始まった「大宮八幡祭り」。子どもたちがお祭りを楽しむ一方で、台風対策に追われる人たちがいました。

 過去に台風被害に遭った経験から、約1キロにわたって掲げられていた「のぼり旗」がすべて撤去されたほか、ちょうちんも撤去されました。

 コロナの影響で営業が自粛されていた露店も3年ぶりに復活し、今年こそ秋祭り本来の姿を取り戻せるはずでした。

 大宮八幡宮権禰宜(ごんねぎ)・田村仁志さん:「露店も出たり、お祝いの行事も戻って参りましたので。秋のお祭りらしさが出てきたんですけど、そのタイミングで台風ということで非常に残念です」

 17日夜から雨が降り始める関東。19日から20日にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。

 最大級の警戒が必要な大型で猛烈な台風14号。最大瞬間風速75メートルという数十年に一度レベルの勢力で日本列島に接近しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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