金歯はどこへ…町立病院で3000万円相当が“行方不明” 換金疑惑も浮上(2022年9月14日)

金歯はどこへ…町立病院で3000万円相当が“行方不明” 換金疑惑も浮上(2022年9月14日)

金歯はどこへ…町立病院で3000万円相当が“行方不明” 換金疑惑も浮上(2022年9月14日)

 町営歯科医院から金歯が消えた。3000万円相当を不正処理した可能性が浮上しています。

 円安の影響で高騰する金。14日、1グラムあたりの価格は8630円。高値が続いている金を巡り、今、ある疑惑が。それは…。

 金歯は、どこへ消えたのか。

 大島郡歯科医師会・岡田秀樹会長:「大切な町有財産がなくなっている可能性があることを知り、この問題を見過ごせないと考え要望書の提出に至った」

 歯科医師会の会長が町長に調査を要望。一体、何が。

 騒動が勃発しているのは、瀬戸内海に浮かぶ島、人口1万4000人の山口県周防大島町。この島にある、町立橘医院の歯科で不可解なことが…。

 金歯の抜歯などで不要となった金は、金属スクラップとして、回収業者に売却し町の財産になるといいます。ところが…。

 大島郡歯科医師会・岡田秀樹会長:「町立橘医院の金属スクラップの発生量が少なすぎる点について、厳正な調査と原因究明を要望したい」

 町立橘医院では、20年間で発生した金属スクラップが5キロ程度。この医院より患者が少ない歯科医院では、年間で1キロ程度。比べると4分の1ほどの量です。

 歯科医師会によりますと、単純計算で3000万円相当に及ぶ金属の行方が分からなくなっているといいます。

 町の財産が、誰かの手に渡った。その可能性もあるとみています。

 大島郡歯科医師会・岡田秀樹会長:「推察ではあるが金額が小さくないと思われることと、そのことが継続していることから、何も知らない町民のために声を上げないといけないと思った」

 そもそも、金歯は換金できるのでしょうか。

 リファスタ・杉兼太朗代表:「奥歯で2グラムだとすれば、1個で1万5000円から6000円」「(Q.金歯を売りに来る客は?)歯科技工士・遺族・歯医者。(来客は)2日に1回くらい、月15件前後。(買い取り価格は)一人頭4、5万円くらい」

 金の相場は、ドル建てのため円安の影響を受け高騰。3年前に比べ、1.5倍まで上がっています。

 “消えた金歯”への疑惑。

 病院事業局の説明では、金属スクラップの一部を東日本大震災の被災地へ寄付したといいます。果たして真相は。

 調査の要望を受けた町長は。

 周防大島町・藤本淨孝町長:「問題がどこにあるか調査中。疑義を持たれるような事実があったのかどうか、事実をしっかりと明らかにしていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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