4歳男児に暴行し死亡させた“同居”の男を起訴 児相の“一時保護”行われず…対応検証へ|TBS NEWS DIG
4年前、横浜市で交際していた女性の4歳の長男に暴行を加え、死亡させたとして男が起訴されました。事件をめぐっては児童相談所が虐待の可能性を把握していながら、一時保護に動かなかった問題が指摘されています。
起訴された内田正也被告(30)は2018年1月、横浜市鶴見区のアパートで同居していた交際相手の女性(30)の長男・紺野叶志郎ちゃん(当時4)の頭と首に暴行を加え、死亡させた罪に問われています。
さらに、内田被告はこの4か月前にも、叶志郎ちゃんの額を殴ってけがをさせた罪でも起訴されました。このころの内田被告を知る人は。
内田被告を知る人
「ご挨拶はしたことあるんです。だけど挨拶が返ってくることはなく。でもそんなのしょっちゅうだから、機嫌が悪いんだなと思って」
叶志郎ちゃんが額にけがをした際、母親は内田被告の暴力を警察署に相談していました。
警察は内田被告を口頭で注意し、およそ1か月後には児童相談所に虐待として通告。ただ、児童相談所が母親と面談するまでに、そこから2か月を要していました。この対応に児童相談所に勤務経験のある専門家は。
児童相談所に19年間勤務 山脇由貴子氏
「警察からの通告はとても重いので、同居男性からの暴力はリスクが高いに決まっているんですから、保護の必要性も検討しなきゃねってなってしかるべき」
結局、叶志郎ちゃんが死亡するまで一時保護は行われませんでした。また、児童相談所や区の職員が叶志郎ちゃんに会って様子を確認したのは一度きりでした。
児童相談所に19年間勤務 山脇由貴子氏
「親のいないところでの面談は子供との面談で重要。親がいると本音が言えないので。保育園という場所があったわけですから、出向いて調査すべきだった」
内田被告に至っては一度も面会をしていませんでしたが、親権者以外への調査は難しいといいます。
児童相談所に19年間勤務 山脇由貴子氏
「児童相談所は親権者に対してアプローチをするのが原則。親権者である母親の恋人や同居男性となると(調査をする権限を)児童相談所は権限を持ってなくて」
児童相談所などは、今後第三者による検証委員会を立ち上げて、今回の対応を検証するとしています。
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