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【賛否】不登校の子に学び話す場「メタバース登校」(2022年9月13日)
何かのゲームのような映像。実は、オンライン上に作られた学校です。
参加しているのは、様々な理由で学校に行くことができていない不登校の児童・生徒たちなのです。
不登校の児童・生徒数は年々増加し、2020年度には、およそ20万人近くにまで上っています。
■6つの自治体で取り入れ “出席扱い”も
認定NPO「カタリバ」が運営するメタバース(仮想空間)上の教室「room-K」。ゲームのような空間で、アバターと呼ばれる自分の分身を動かして、授業に参加することができます。
アバター同士が近付くとカメラが起動し、リモートながら、実際の顔と顔を合わせてコミュニケーションを取ることもできます。
認定NPO法人カタリバ・今村久美代表理事:「いったん不登校になってしまうと、もう一回、学校に戻るということが、とてもハードルが高い。どんな形であっても、少しずつでもいいので、学ぶことをやめないということ。そして、誰かと話す時間を持つ。これ自体が、とても大切だと思う」
現在、6つの自治体がこの仕組みを取り入れていて、学校長が認めれば出席扱いになります。実際に利用した子どもの保護者からは、次のような声が聞かれました。
利用した子どもの保護者:「オンラインの場を有効活用できるのか半信半疑でしたが、子どもが楽しそうに参加している姿を見て、『探していた場所が見つかった』と涙が出ました」
この取り組みについて、街の人に聞いてみました。
不登校の子どもへの支援を学ぶ学生・20代:「不登校の子たちは、学校に通えなかった経験について、後悔していると聞いたことがあり。仮想空間でも、学校に通う経験ができるのは、すごく子どもたちにとってもいいこと」
■「どこかでつながっていることが大切」
賛成の声がある一方で、ネット依存や不登校の固定化につながるのではないかと懸念する人もいました。
20代学生:「直接、友達と会わないというのは、人間関係の形成とか、どうやってしていくんだろうと不思議に思う」
神谷宗幣氏 ツイッターから:「不登校になった学生のリアルな学び場をたくさん作ることが大切。メタバースに流すな!」
実際に小中学校などでこのメタバース登校を取り入れている広島県は、社会と関わる入り口の一つとして活用していきたいと話します。
広島県教育委員会 個別最適な学び担当不登校支援センター・蓮浦顕達センター長:「細いつながりでも、どこかとつながっていることが大切。オンラインコンテンツのなかで、自分が興味関心があることであるとか、自分が好きなことを見つけて、それを追及していけるようになってくれたら」
(「グッド!モーニング」2022年9月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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