富山・5歳男児 プールで溺れ死亡…なぜ誰も気づかなかった? 専門家“2つ理由”指摘(2023年4月24日)

富山・5歳男児 プールで溺れ死亡…なぜ誰も気づかなかった? 専門家“2つ理由”指摘(2023年4月24日)

富山・5歳男児 プールで溺れ死亡…なぜ誰も気づかなかった? 専門家“2つ理由”指摘(2023年4月24日)

 事故は、4人のコーチが見守る「水泳教室」で起きました。

 亡くなったのは、笠谷拓杜くん(5)。プールの外からは、保護者も様子を見ていましたが、誰も気付いていませんでした。

 プールの深さは1.2メートルあります。当時は赤い台を沈めて、60センチにしていました。

 さらに、拓杜くんは、背中に浮き具を着けて教室に参加していました。しかし、浮き具が外れ、溺れて沈んだとみられています。

 オーパス・形田博之社長:「こちらの落ち度だということしかありません」

■“早さ”“静かさ”専門家が指摘

 それにしても、なぜ誰も気付くことができなかったのでしょうか。

 専門家は、2つの理由を指摘します。一つは、“溺れる早さ”です。

 水難学会・斎藤秀俊会長:「溺れるのは一瞬なんですね。30秒とか1分とか暴れたり、声を出したりは全くない」

 もう一つは、“静かに溺れる”ことです。

 別のプールで撮影された映像。画面中央で1人の子どもが溺れているように見えますが、周りが気にする様子はありません。

 この直後、気付いた職員がプールに飛び込んで助けました。

 水の事故に詳しい 坂本昌彦医師:「実際には溺れる時は手を上げる、手を振る余裕もない。呼吸で精一杯なので、助けを呼ぶ、助けてということもなく、静かに沈んでいくことが多い」

 専門家は、子どもが水に入る時には、片時も目を離してはいけないと呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2023年4月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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