給食大手「シダックス」めぐる“敵対的TOB” 創業者に単独インタビュー「カラオケで失敗」「オイシックスに応援してもらう」|TBS NEWS DIG

給食大手「シダックス」めぐる“敵対的TOB” 創業者に単独インタビュー「カラオケで失敗」「オイシックスに応援してもらう」|TBS NEWS DIG

給食大手「シダックス」めぐる“敵対的TOB” 創業者に単独インタビュー「カラオケで失敗」「オイシックスに応援してもらう」|TBS NEWS DIG

給食大手のシダックスをめぐり、食品宅配大手のオイシックスや外食大手のコロワイドが相次いで買収を提案する異例の展開となっています。渦中のシダックス創業者がけさ、JNNの単独インタビューに応じました。

シダックス 志太勤取締役最高顧問
「うちはカラオケで失敗して撤退したのでね。資金的にいろいろ資金援助を得たりしたものですから、複雑になってしまっているんですけど、もう非常に残念で情けないですね」

けさ、インタビューに応じたシダックスの創業者・志太勤氏(87)です。シダックスといえば、カラオケというイメージもありますが、もともと、主力は給食事業です。

志太氏が一代で築き上げたシダックス。始まりは1959年創業の大衆食堂でした。そこから、弁当の配達や給食サービスに事業を拡大しました。カラオケ事業に乗り出したのは1991年。カラオケブームに乗り、家族で楽しむレストランカラオケが大成功をおさめました。

その勢いで、無類の野球好きの志太氏が乗り出したのが社会人野球です。当初は自ら総監督を務め、2002年には監督に、あの野村克也氏を起用します。

野村克也氏
「全知全能を振り絞って頑張ってみたい」
シダックス 志太勤取締役最高顧問
「私と野村さんとは15年来の友人で、言うなれば友情出演で、監督に感謝している」

しかし、カラオケ事業では過剰投資や競合店との競争に敗れ、業績が悪化し、2018年にはカラオケ事業を他社に譲渡。経営危機に陥ったシダックスは、ファンド、ユニゾン・キャピタルの資本参加を受け、給食事業を柱としています。

このユニゾンが保有する株式にTOBを仕掛けたのが、食品宅配大手のオイシックスでした。

シダックス 志太勤取締役最高顧問
「(シダックスは)病院給食の方だけが弱いから、これをオイシックスに応援してもらって。(オイシックスに)野菜をどんどん我々に供給してもらう。(そうすると)シダックスは強くなる」

オイシックスは創業家の志太氏らと連携し、株式取得を目指しています。

一方、創業家などを除くシダックスの3人の取締役は、「牛角」などを展開する外食大手のコロワイドからも事業買収の提案を受けていて、どちらが企業価値向上に資するか慎重に検討すべきとして、オイシックスによるTOBへの反対を決議しています。

シダックス 志太勤取締役最高顧問
「コロワイドは我々と基本的に違う業種。やっぱり、一緒にいても上手くいかないのでは」

取締役会の中で創業家と、創業家以外の意見が対立する異例の展開。シダックスはJNNの取材に対し、「取締役会の決議を尊重しつつ、短期間での収束を願っています」とコメントしています。

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