【ルビーロマン】韓国で既に商標登録”生産と販売を止めることはできない”
日本で独自開発された高級ぶどうが韓国に流出していることがわかりました。1房数万円する高級ぶどうの流出に生産者からは落胆の声が聞かれました。
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東京のフルーツショップで驚きの値がつくふどうがありました。1房で約2万円の「ルビーロマン」です。
果実園リーベル目黒店 竹澤似名子さん
「とても美しいルビーのような赤色をしていて、『赤い宝石』と言われています」
ルビーロマンは、巨峰よりも大きい粒のブドウで、石川県だけで生産されています。
産地では9日、ルビーロマンの出荷作業が行われていました。県は14年かけて、この品種を開発しました。甘さ、大きさ、色づきなど厳しい基準を満たしたものだけが、名乗ることが許されるブランドふどうです。
ことし7月の初競りでは1房150万円の過去最高の値をつけ、岸田首相も太鼓判を押しました。
岸田首相(先月)
「大変豊かな感じのする味わいでありました」
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しかし、このルビーロマンに思わぬ事態が起きています。
韓国のある農家のショッピングサイトには、ぶどうの画像と共に「ルビーロマン」と書かれている商品が出品されていました。石川県でしか生産されていないルビーロマンが、韓国で販売されていたのです。
石川県によると、韓国産は色づきが均一でなく、房の形も整っていないといいます。しかし、県が現地でぶどうを購入し、DNA鑑定をしたところ、なんと遺伝子の型が一致。紛れもなくルビーロマンだったのです。
生産者 大田昇さん
「徹底して管理してやってきたので、残念でなりません。でもうちらみたいな商品にならない限り、買ってくれないと思う。それは自負している」
石川県の馳知事も困惑しています。
石川県 馳浩知事(7日)
「誰がどうやって(苗木を)持ち出して、韓国で栽培をしたのか。ものになるまで5年かかるということを考えれば、少なくとも5年前に韓国に持ち出されたと思わざるを得ません」
ブランド品種を守るため去年施行された改正種苗法で、海外へのルビーロマンの苗木の流出が禁止されていました。つまり、法律が施行される前に韓国に渡った可能性が高いというのです。
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韓国の「ルビーロマン」は、日本より格安で販売されているといいます。韓国では現地の人が既に商標登録をしていて、生産と販売を止めることはできないといいます。
種苗の商標に詳しい富山大学 神山智美准教授
「流出する前に、先に商標権を得ておくというのが、一番の安全策になります」
特にブランド品種は国外でも、いち早く商標登録することが大切だといいます。
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石川県は現在、40を超える国と地域で「ルビーロマン」の商標登録をするよう準備を進めています。
(2022年9月9日放送「news every.」より)
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