【エリザベス女王】映像で振り返る栄華と激動の生涯(2022年9月9日)
イギリス史上最も長い在位70年を迎えたエリザベス女王が96歳で亡くなりました。女王が息を引き取ったのは、最愛の夫、故・フィリップ殿下が若かりし頃に、女王にプロポーズした思い出の場所でした。
バッキンガム宮殿に現れた虹。長く国を支えた女王の死を悼むかのようです。
宮殿前には多くの人が集まっていましたが、女王はこの場所にはいません。
最後を過ごしたこの城は、エリザベス女王の思い出の地でした。
1926年、ジョージ6世の長女として誕生したエリザベス女王。
エリザベス女王(当時21歳):「皆さんの前で誓います。私たちが属する英国王室に尽くします」
傍らで支えたのは、女王が21歳の時結婚したフィリップ殿下です。フィリップ殿下からプロポーズを受けたのが、このバルモラル城だったといいます。
1952年、女王の父親・ジョージ6世が56歳で急死すると、夫妻は休養先のケニアから急きょ帰国し、エリザベス女王は25歳の若さで即位しました。
女王誕生の瞬間は、テレビで生中継されました。実はこの生中継を提案したのは、フィリップ殿下だったといいます。
王室が英国国民ともっと関わることを望み、エリザベス女王やチャーチル元首相を説得したといいます。
夫婦で来日したこともありますが、フィリップ殿下は1人で度々来日。テレビ朝日の番組、徹子の部屋に出演したときには、女王について…。
エリザベス女王の夫・フィリップ殿下:「(Q.女王は殿下の活動に関心は?)まぁ我慢してくれます。あまりにも海外ばかり行っているので、良い目的のためにやることになると、家庭は破壊されます」
その後も、エリザベス女王が目指したのは、開かれた王室です。
1981年のチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚で、王室の人気はピークに達しました。しかし、ダイアナ妃が事故死すると、対応が冷たいと批判を浴び、王室への支持が低下。
国民からの信頼回復に努める女王。転機となったのは、孫のウィリアム王子の結婚です。キャサリン妃は国民的な人気を集め、王室の人気は再び急上昇。
さらに開かれた王室を目指すイギリス王室は、公式YouTubeやインスタグラムを次々開設。女王自ら投稿する様子も公開されました。
そして去年、94歳の時、70年以上をともに過ごした夫のフィリップ殿下が死去しました。それでもエリザベス女王は精力的に公務を続けていました。
イギリス史上最も長い治世を保ち、多くの要人を迎えてきた女王。
亡くなる2日前、トラス首相を迎えた時、その右手には黒いあざが。皮膚科医によると、「高齢のため血管壁が弱くなっていて、何かにぶつけたか、点滴や注射などの刺激で、内出血を起こした可能性もある」といいます。
何らかの治療を受けていたのでしょうか。死の直前まで国民に尽くした生涯でした。
そして王位は次代に引き継がれます。チャールズ皇太子がチャールズ3世として国王に即位、ウィリアム王子が皇太子となります。
また、皇太子妃ではなく、コーンウォール夫人という称号だったカミラ夫人。その称号がどうなるのか注目されましたが、カミラ王妃となりました。
エリザベス女王も即位70年の際に、「カミラ夫人が王妃と認知される日を心から望んでいる」と話していました。
女王が任命した最後の首相。亡くなる2日前です。
イギリス、トラス首相:「私たちはバルモラル城から届いた知らせに打ちのめされています」
バイデン大統領は、ワシントンにあるイギリス大使館を訪問。
アメリカ、バイデン大統領:「お悔やみを申し上げます。謁見(えっけん)した時は冗談交じりに話ができたことが良い思い出です」
女王に謁見した時、バイデン大統領はサングラス姿。
アメリカ、バイデン大統領:「彼女は信じられないほど慈悲深く、品位ある女性でした」
トランプ前大統領は、イギリスの番組に電話出演。
アメリカ、トランプ前大統領:「悲しい日だ。世界中が悲しみに暮れている。私たちは気が合った。祝賀会で女王の隣に座り、一晩中話し続けた。彼女は素晴らしい話し相手だった。とても鋭く非常に頭が切れて、一緒にいる時間はとても特別なものだった」
オバマ元大統領は…。
オバマ元大統領:「私が大統領の職に就いたばかりのころ、女王は両手を広げ、並外れた寛大さで、私たち夫婦を世界の舞台に迎え入れてくれました」
カナダ、トルドー首相:「女王は長らくカナダの国家元首でした。首相として同席する機会がありましたが、あれが最後になるとは思いませんでした。彼女との会話が恋しいです。彼女は思慮深く、賢く、好奇心旺盛で、親切で、面白い人でした」
ニュージーランド、アーダーン首相:「このとてつもなく大きな喪失感のなかで、ニュージーランド政府と国民を代表して、イギリス王室とチャールズ国王に対して深い哀悼の意を伝えます」
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ウクライナ国民は女王陛下のご逝去を知り、深く悲しんでいます。ヨーロッパ全体、世界にとって大きな損失です」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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