【速報】最後のひとり救助も心肺停止 建物倒壊…構造の複雑さ関係?(2022年9月7日)

【速報】最後のひとり救助も心肺停止 建物倒壊…構造の複雑さ関係?(2022年9月7日)

【速報】最後のひとり救助も心肺停止 建物倒壊…構造の複雑さ関係?(2022年9月7日)

 山口県下関市で建物が倒壊して車7台が下敷きになった事故で7日午後、残る1人が救助されました。心肺停止の状態です。

 午後6時ごろ、見つかっていなかった3人目が救助されました。心肺停止の状態で病院に搬送されました。

 倒壊したのは下関市にある化粧品の通信販売などをしている会社の建物でした。2階部分がむき出しになるように壁や屋根が崩れ落ちています。そして、駐車場に止まっていた車7台が、がれきに押し潰されていました。

 近所の会社に勤める人:「(Q.倒壊した建物は古かった?)50年以上」「(倒壊した建物は)老朽化がだいぶ進んでいたと思う。見る限り、かなり倉庫のものを2階に積んでいたのでは」

 元々、この建物は駐車場に被さるようにひさしがありました。ひさしの上に2階部分が覆い被さるようにせり出している構造に見えます。そのひさしと2階部分の壁が崩れ落ちたのです。

 消防に通報があったのは午後1時15分。一体、その時何があったのでしょうか。

 近所の会社に勤める人:「突然、風圧みたいな感じでバリバリというような音がした。はじめはトラックが結構、入ってくるので事故したのかな、突っ込んだのかなと」「すごい音がして車のクラクションがずっと鳴っていて、事故かと思って出たら砂煙がすごかったです」「ちょうど壁面が下にガラガラと崩れた感じでした」「(Q.その予兆はあった?)特になかったと思います」「(Q.突然ですか?)はい」

 一体なぜ、突然、建物が崩れ去ったのでしょうか。専門家に聞くと、構造の複雑さを指摘しました。

 下関市で倒壊した建物。元々は駐車場に被さるようにひさしがありましたが、壁ごと崩れ落ちて7台の車を押し潰していました。

 一体なぜ、こんなことになったのでしょうか。

 元小田原市消防本部・永山政広氏:「2階が1階よりも“出っ張っている”というのは難しい構造。1階で支えるべき壁や柱がないので、どうしても2階のはりとか床とか、そういう部材で支えなければいけない。もしそこに強度が足りないとか、経年劣化で弱くなったりすると、どうしても崩落・落下事故が起きやすくなる。(建築当初)しっかり建てたとしても、何年か経つと弱くなってしまう。雨が吹き込んで鉄骨がさびたり、木造だと腐ってくる。それが最初の強度を発揮しないと耐え切れなくなってしまうことはあり得る。また古い建物だとしたら、構造的に基準・規制がゆるい、弱い状態で建てられている可能性もある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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