「守護天使になりたかった」セクハラパワハラ疑惑の市原市議会前議長 議会で辞職勧告決議が可決 「“守護天使”は小説で…」前議長は疑惑を否定|TBS NEWS DIG
千葉県の市原市議会の前議長が市の女性職員に「守護天使になりたかった」と綴った文書を渡すなど、複数の職員にセクハラやパワハラ行為をしたなどとして、市議会はきょう、前議長に対する辞職勧告決議を可決しました。
市原市議会前議長 岡泉議員
「何を目的でそんなにセクハラセクハラと言って私の動きを止めたのかと」
こう話すのは、千葉県市原市議会の前議長・岡泉議員(56)。
去年11月、市の女性職員Aさんにこんな文書を渡していました。
「私自身、Aさんの守護天使になりたかった事に気が付きました。Aさんの誕生日を知った時、嬉しくて嬉しくてもう、何かをしてあげたい!一色になってしまいました」
岡議員をめぐっては、市の男女4人の職員に対してセクハラやパワハラ行為を繰り返していたとする報告書を、市のハラスメント防止対策委員会が今年7月にまとめました。
市原市によりますと、このうち女性職員のAさんについては―。
報告書(去年7月下旬ごろ)
「Aさんの機嫌を損ねたので(岡議員が)『お詫びに足を踏んでほしい』と言い、拒んでいるにもかかわらず、幾度か踏むように指示、懇願、強要するなどし踏ませた」
報告書(去年8月初旬ごろ)
「『最近服装がエロい』などの性的な発言をした」
さらに、Aさんを公園に呼び出した際には、こんな発言とともに頭をなでたといいます。
岡議員(去年8月)
「自分を頼りにしてほしい。Aちゃんの止まり木のような存在でいたい」
Aさんが抗議したにもかかわらず、岡議員は去年11月には「守護天使になりたかった」などと綴った文書も送っていました。
そしてこれは、当時、市議会議長だった岡議員がAさんを議長室に呼び出したときの音声。
岡議員
「お願いが1個だけあるんだけど、どうしても伝えないといけないことがあるので、ちょっと時間をいつでもいいから作ってもらいたいのだよ、資料があるので。だけどAさんの反応が怖いからできれば外で、どこでもいいから、コンビニのどこでもいいから」
市原市職員Aさん
「ちょっとそれは申し訳ないです、すみません」
岡議員
「何とかなんないかな」
録音の公開に踏み切った市原市側は―。
市ハラスメント防止対策委員会 委員長 清宮宏之副市長
「被害職員を守っていかないといけない立場がありますので」
きょう、市原市議会では岡議員に対する辞職勧告決議案が提出され可決されました。
議会後、岡議員は取材に応じ、セクハラやパワハラを否定しました。“足を踏ませた”という点については―。
市原市議会前議長 岡泉議員
「あんまりうるさかったら蹴り入れたっていいよと。当時はまだ関係が良好だったので。というように言ったら『蹴りなんか入れられません』という風なので、『足踏んづけたっていいから』と軽い冗談の中での話」
また、「守護天使になりたかった」などと書かれた文書については―。
市原市議会前議長 岡泉議員
「守護天使だとかというのはこの小説の中で出てくる部分ですから」
文書は、女性に出した手紙に添付していた“小説”なのだと主張しました。
市原市議会前議長 岡泉議員
「田舎のおっさんが書いた小説でがんばってくださいよと。当時、私が書いていた小説を読んで和んでもらいたかったところなので」
岡議員は議員辞職せず、今後、Aさんらと裁判などで争う方針だとしています。
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