【惜別】さよなら、アンナミラーズ 元カリスマ店員が涙「青春」…お台場・大観覧車も【もっと知りたい!】(2022年9月1日)

【惜別】さよなら、アンナミラーズ 元カリスマ店員が涙「青春」…お台場・大観覧車も【もっと知りたい!】(2022年9月1日)

【惜別】さよなら、アンナミラーズ 元カリスマ店員が涙「青春」…お台場・大観覧車も【もっと知りたい!】(2022年9月1日)

 東京・お台場の「大観覧車」と、人気ファミリーレストラン「アンナミラーズ」。時代を超えて愛された“思い出の場所”に最後の別れを告げようと、最終日の先月31日、多くのファンが行列を作りました。

■最終日に大行列「さみしい」

 お台場の大観覧車が開業したのは、1999年。「コギャルブーム」の到来で、渋谷の街は、ルーズソックスを履いた女子高校生たちであふれ、「だんご3兄弟」が290万枚の大ヒットとなった年です。

 115メートルの高さは当時世界最大で、ギネス記録にも認定されました。最長で5時間以上、待つこともあったといいます。

 23年間で2100万人もの人を乗せ、思い出作りのお手伝いをしてきた大観覧車。先月31日、最後の営業日を迎えました。

 30代男性:「小さいころ、両親に連れられて乗ったことがあって。最近来ていなかったので、乗り納めということで。お台場といえば、“観覧車”という感じだったので。なくなるというのは寂しさがありますね」

 千葉から来た夫婦:「付き合った日に乗った。結婚してから、最後にまた来ようかなと。お台場に来たら、観覧車があるイメージなので、さみしい」

■“特別な思い出”ある家族も

 高木久美さん:「この子もずっと、きょう朝から『なくなるのいやだ』って言っていたんですけど、最後にお別れ言いに来たんだよね」
 7歳長女:「うん」

 高木さん家族。大観覧車には“特別な思い出”があるといいます。

 高木さん:「(近くに)結婚式場があって、そこでこの子が5歳の時に結婚式、ちょっと遅く挙げたんですけど。その(式の)後も、乗りに行ったりとか」

 その後も、家族の節目の度に、大観覧車に乗ってきたそうです。
 
 高木さん:「この子が生まれた時にも来たりして。なくなるって聞いて、最後に写真だけ撮れたらなと思っていたんですけど。乗れて良かったね」

 長女:「(Q.きょう観覧車最後だけど、どうかな?)楽しかった…。でも、寂しい」

■一番乗り…“前日”から待機

 先月31日、「別れの時」を迎えたものは、他にもありました。

 アメリカのレストランチェーン・アンナミラーズの国内唯一の店舗だった高輪店。最終日の先月31日、店の前には、開店2時間前の午前7時の時点で、130人を超える長蛇の列ができていました。

 一番乗りは、三重県に住む男性。なんと、前日の午後10時から並んでいたといいます。

 50代男性:「どうしても1番で入りたかったので、休みを取ってきました。憧れですよね。テレビとか、松たか子さんがドラマで演じてましたので」

 1973年、東京・南青山に日本1号店をオープンしたアンナミラーズ。1973年といえば、オイルショックがきっかけで、トイレットペーパーの買い占め騒動が起きた年。キャンディーズや山口百恵さんがデビューした年でもあります。

 プロ野球では、長嶋茂雄さんや王貞治さんらスター選手を擁する巨人がV9を達成しました。

■元カリスマ店員が涙「青春」

 そんなアンナミラーズの人気の理由といえば、アメリカの家庭料理を再現したメニューと、白いブラウスにカラフルなエプロンとミニスカートを組み合わせた特徴的な制服の女性店員です。

 30代女性:「アメリカンなホームメイドパイがすごく大好き」

 20代女性:「制服、すごいかわいいですね。女の子らしいなと」

 なかには、雑誌で取り上げられるカリスマウエイトレスも登場。1990年代に“日本一かわいいアンナミラーズの天使”として話題になった女性に、話を聞くことができました。

 元カリスマ店員・村上綾歌さん:「はじめまして。20年間に、アンナミラーズで働いていた村上綾歌です。よろしくお願いします」

 1990年代に、アンナミラーズで働いていた村上さんです。

 村上さん:「篠山紀信先生に撮って頂いた雑誌を、きょう持って参りました」「(Q.これ写ってらっしゃるのが村上さん?)そうですね。はい」「(Q.すごくカラフルで、素敵な制服ですね?)この衣装が、他にも色がありまして。今は、赤もあります。こちらはピンクですね。ピンクの衣装です」「(Q.今、あまり見掛けないようなデザインですよね?)そうですね、とってもかわいいです」

 働きたいと思うほど、村上さんがアンナミラーズに惹かれた理由を、次のように話します。

 村上さん:「アンナミラーズを(アメリカから)持ってきて、日本で再現するために、ランプからメニュー立て、その一つひとつが何か芸術的で。あぁ、感極まって泣いちゃいそう。それくらい一つひとつがとても何か温かくて、すごく素敵でした。それがなくなっちゃうのが、寂しいですね。辞めた後も、それからもアンナミラーズで教えてもらったことが、私の基礎になっていると思う。やっぱり青春ですね」

 閉店を前に、村上さんは客として店舗を訪れ、最後の時間を満喫しました。

 村上さん:「当時、自分が働いていた所のメニューと同じものがあったので、それを頼みました。昔の、当時のことをすごく思い出しました。とても楽しかったです」「(Q.食べ納めは、できましたか?)食べ納めっていいたくないですけど、そうですね。うん、悔いはないと思います』

■拍手で幕「23年間ありがとう」

 お台場の大観覧車が迎えた最終日。多くの人が見守るなか、ついに別れの瞬間が訪れました。

 延べ2100万人の思い出を乗せて回り続けた、東京・お台場の大観覧車。先月31日、23年の歴史に幕を下ろす瞬間を迎えました。

 午後9時すぎ、大きな拍手に包まれ、惜しまれながら幕を下ろしました。最後を見届けた人々の目には、涙が浮かんでいました。

 最後を見届けた人:「(Q.少し目に涙を浮かべているようですが…?)ちょっと涙が…私、お台場が小さいころから大好きだったので。シンボルがなくなっちゃうのは、とても寂しい」「最後まで、すごくきれいな観覧車だなと思いました」

(「グッド!モーニング」2022年9月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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