【台風11号】那覇空港に殺到 欠航相次ぎ“振り替え”長蛇の列…強風が各地に“爪痕”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月1日)
1日午前6時半ごろの沖縄・石垣島の映像です。雨と風が非常に強くなってきているということです。沖縄地方はこの先、台風の影響をしばらく受ける見込みです。
■“台風慣れ”県民も「強める警戒感」
先月31日夜、台風11号が最も接近した沖縄・那覇市の国際通りでは…。
土産物店店員:「シーサーをバンドで固定したり」
店先のシーサーが、黄色いテープでぐるぐる巻きに固定されています。
別の店では、赤のテープで店のガラスが補強されています。
衣料品店店員:「引き返し怖いので。ちょっと厳重にしたほうがいいかなと思って」
異例の進路をたどる台風11号に、台風に“慣れて”いるはずの沖縄の人たちも、警戒感を強めていました。
■補強も…なぎ倒される「サトウキビ」
先月31日朝、沖縄県大東島地方を直撃した台風11号。強い風は、島の各地に爪痕を残しました。
午前10時ごろ、南大東島で撮影された映像では、強風で太い木が幹の途中から折れ、道に横たわっています。
台風の爪痕は、すぐ近くの北大東島にも残されていました。一面に散乱する木材とトタン。これらは、近くの住宅から飛んできた屋根だといいます。
北大東島では、8月の観測史上最大となる、最大瞬間風速48.4メートルを記録。島内では、至る所で倒木により道路が寸断され、消防団による撤去活動が行われていました。
一面に生い茂っているのは、島の特産品「サトウキビ」。台風対策のため、事前にひもで補強をしていましたが、風でほとんどがなぎ倒されてしまっています。
北大東村役場・大城勇太さん:「台風に強い作物でもあるので、ここから持ち直すとは思っている。いずれにしても、かなりの被害が出ています」
午後5時ごろの那覇市内の様子を見ると、激しく揺れる木が、台風の接近を物語っています。
■那覇空港に殺到…“振り替え”大行列
長期間、沖縄周辺にとどまると予想されている台風11号。観光客には混乱が生じています。
観光客:「予定変更して、あしたの朝、帰るつもりだったんですけど。何とか午後4時の便で。美ら海水族館行こうとしてたんですけど…」「(Q.行けなかった?)行けなかったです」
仕事で沖縄に来た男性:「台風来たので、帰れなくなっております。宿を探してあしたに帰ろうかなと思っているんですけど。小笠原のほうの台風だから、まさかこっちに来るとは思っていなかったから、まさか帰れんようになるとは…」
那覇空港には、予定を切り上げて、早めに帰宅する人が殺到。チケットカウンターの前には、長蛇の列ができていました。
東京行きの便が欠航・大学生グループ:「(Q.何時の便だった?)午後8時40分。それが欠航決まりました」
アロハシャツを着たこの大学生グループ。予約していた便の欠航が決まり、搭乗時間変更のため、行列に並んでいました。
大学生グループ:「免許合宿があって、間に合わないかもしれない。ヤバいっすね。そっちもお金がかかっているので。東京に帰って、そこから免許合宿で岩手まで」「(Q.新幹線とかも全部取っていて?)そうです」「(Q.何とか帰りたい?)帰りたいです」
わずかに席が残っていた東京-羽田行き。しかし、かろうじて残っていたわずかな座席ですが、「満席」になりました。
東京行きの便が欠航・大学生グループ:「(Q.全部『×』付いたが…)きょうはホテルに泊まります」
この日、東京に帰るのは諦めたという大学生。しかし…。
大学生グループ:「だいじょばない(大丈夫じゃない)。ライブがあったんですけど」「(Q.(ライブの)チケット取れていて?)取れています。もし直行で福岡に行ければ、それで行きたいなと」
予定を大幅に変更する事態になりました。
■2時間待ちも“満席”…キャンセル待ちへ
時間変更のため並んでいた大学生グループも、ようやくカウンターが見えてきました。
東京行きの便が欠航・大学生グループ:「(Q.やっとここまで来ましたね)2時間以上待ちました」「体力も残っていないですよ」
2時間以上立ちっぱなしで並び続け、いよいよカウンターへ。
スタッフ:「きょうの便は、もう満席になっているんですけれども。お客様のご希望としては、きょう帰りたいですか、それともあした以降の予約変更か」
大学生:「できれば、きょう…」
満席で当日の便に変更ができなかったため、キャンセル待ちをすることになりました。
大学生グループ:「きょうの便、最後まで待ちます」
空席が出たら搭乗できる、特別空席待ち整理券を受け取りました。
大学生グループ:「きょうの残り3便でいければ、きょう行きたいんですけど。(キャンセル待ち)あと20人くらい」「(Q.体力残っていないけど?)祈る力は残っています」
祈りが届いたのか、午後6時台の便に乗ることができたと連絡が来ました。
無事に東京まで帰って来られた人もいます。
沖縄から帰ってきた人:「たまに揺れたりしたんですけど。無事に帰って来られて良かったです。厚い雲ですね。雲が多いなっていう所を避けてきたのかなって」
■愛知でも大雨…側溝から雨水が噴出
台風の影響は、遠く離れた地域にも及んでいました。
愛知県豊川市では、大粒の雨が地面をたたき付けています。名古屋市では、雨水が側溝から噴き出している場所もありました。
台風が、列島に停滞している秋雨前線を刺激したことで、各地で大雨となりました。
■沖縄・離島は早朝から“激しい雷雨”
そして一夜明け、1日午前6時半ごろの石垣島の様子は、雷の音が鳴り響いています。また、ゴーッという強い風とともに、激しい雨が地面に、そしてシーサーに打ち付けていました。
同じころ、宮古島では、雨は降ったりやんだりを繰り返していましたが、終始、強い風が吹き荒れ、木々を激しく揺らしていました。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年9月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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