食い違う“支配関係”母親とママ友が直接対峙 福岡・5歳男児餓死事件(2022年8月31日)

食い違う“支配関係”母親とママ友が直接対峙 福岡・5歳男児餓死事件(2022年8月31日)

食い違う“支配関係”母親とママ友が直接対峙 福岡・5歳男児餓死事件(2022年8月31日)

福岡県篠栗町でおととし4月、5歳の男の子を餓死させたとして起訴された“ママ友”赤堀恵美子被告(49)の裁判員裁判。3日目の31日は、検察側の証人として、ともに起訴されている母親・碇利恵被告(40)が証言台に立ちました。

赤堀被告は、碇被告の生活を支配し、三男の翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず、餓死させたなどとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われています。

入廷した碇被告と赤堀被告は、目を合わせることはありませんでした。碇被告の証言が始まると、赤堀被告は時折、メモを取っていました。

2人は幼稚園の説明会で出会ったといいます。

検察側:「今までのママ友とタイプは?」
碇被告:「違いました」
検察側:「下ネタ言ったりは?」
碇被告:「2人で言って、2人で笑ってって感じでした」
検察側:「付き合いは濃くなった?」
碇被告:「濃くなりました」

赤堀被告側は、碇被告への支配について全面的に否定していて、2人の関係性が争点となっています。

検察側:「旦那が浮気していることについては?」
碇被告:「一度も思ったことはなかった。やっぱり言ってくることがリアルなので。(赤堀被告が)状況をリアルタイムで報告してくるんです」
検察側:「信じた?」
碇被告:「信じちゃいました。夫が許せなくなりました」
検察側:「浮気を旦那に問いただしたことは?」
碇被告:「ありません。赤堀が『夫がしてないって言うのはわかっとうし、ボスの調査は相手には言うなって言われてる』と」

碇被告は一貫して、赤堀被告のことを呼び捨てにしました。

食事については…。

碇被告:「赤堀がチンで作れるものに、タッパーにおかずを入れて持ってきてくれるように。6か7個ありました」
検察側:「量は」
碇被告:「最初は3個で3日分でしたが、徐々に3個作ったら1週間もたせろとか、間隔が狭まっていきました。(主食は)朝と昼はパンを1枚ずつ。途中から朝昼で1枚に減りました」

空腹に耐えかねた翔士郎ちゃんが、つまみ食いをしたところ…。

碇被告:「『お前は何でできんのか。お前は5歳じゃない。お前は飯食うな。絶対に食わせん。ママがいいって言っても食わせん』と。翔士郎は謝っていましたが、赤堀は翔士郎の肩口を持ち、床にあるマットレスに投げつけた。うわーっと思いましたが、ボスがカメラで見てるので何も言えなくて…」

声を詰まらせ、涙ながらに身振りを交え、当時の様子を証言しました。それまで、目を合わせようとしなかった赤堀被告は一転、手を止め、碇被告の様子をじっと見つめていました。

被告人質問に立った赤堀被告は、碇被告の証言について、すべて真っ向から反論しました。

弁護側:「ボスとあなたは面識がある?」
赤堀被告:「ありません」
弁護側:「碇さんのボスとは?」
赤堀被告:「男性の方と聞いていました。一緒になりたいと思っていると聞きましたけど、詳しい名前とかは聞いたことがないです」
弁護側:「朝昼食パン1枚など、碇さんに指示をしたことは?」
赤堀被告:「ありません。実際見ていません。食事の分け方をどうやって食べるとか、碇の子どもたちを見るということはなかったので分かりません」
弁護側:「翔士郎ちゃんを投げたことは?」
赤堀被告:「頬のところにあざができていたので『どうしたと?』と聞いたら『ママにたたかれた』と。実際に碇に暴力を振るわれるのは見ました」

来月1日も、碇被告への証人尋問と、赤堀被告への被告人質問が予定されています。
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