【専門家解説】初の“発症予防薬”承認 期待できることは… 新型コロナ
東京都で31日、新たに1万5428人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。10日連続で、前の週の同じ曜日を下回っています。ただ、全国的には高止まりが続く中、30日、厚生労働省は新型コロナの新たな治療薬を承認しました。
アストラゼネカ社が開発した「エバシェルド」という薬で、2つの抗体を筋肉に注射するタイプのものです。新型コロナの治療薬としては、これまでも点滴や飲み薬が承認されていますが、今回の「エバシェルド」が他と違うのは、治療だけではなく「予防薬」としても使用できる点です。
まず、治療薬としては重症化を防ぐ効果があり、軽症から中等症の人が対象です。そして「予防」については、治験では発症リスクを83%減少させ、1回の注射で少なくとも6か月の持続効果が示されました。ただし、この薬の対象者は限られるということです。
「予防」にも使われるという新たな薬は、どういった点が期待できるのかなど、大阪大学医学部・感染制御学講座教授、忽那賢志先生に聞きました。
(2022年8月31日放送「news every.」より)
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