母親が旧統一教会に… 接触手口と多額献金 “信者2世”が明かす実態(2022年8月30日)

母親が旧統一教会に… 接触手口と多額献金 “信者2世”が明かす実態(2022年8月30日)

母親が旧統一教会に… 接触手口と多額献金 “信者2世”が明かす実態(2022年8月30日)

 旧統一教会を巡り、30日に行われた共産党の追及チームの会合。母親が1億7000万円もの献金をしたと訴えた男性が、教団に勉強のためと見せられたというビデオの内容を明かしました。

 共産党・辰巳孝太郎元参院議員:「ご自身のお母さん、母親が信者となって多額の献金を強要されたということで」

 「最初は旧統一教会だと分からないように近付いてきた」。大阪府に住む男性はそう、共産党の会合で訴えました。

 母親が入信した男性:「初めは庭の植物を褒めたり、世間話をするうちに何度も来るようになり、親しく感じた母は彼らが手相を見てあげるという手に引っ掛かってしまいます」

 男性によると、旧統一教会が母親に接触したのは2004年ごろ。不審に思った男性は母親が通っているという場所に行きましたが…。

 母親が入信した男性:「簡易的な喫茶店のような作りでお茶とお菓子を前に、いらしている方々は神妙な顔つきで各家庭の個人的な悩みを相談している感じ。どうも怪しいなと思ったので、そこの女性に『もしかして統一教会ではないですか』って尋ねると、『いや違う、違う。ここは喫茶店みたいな感じかな』って言うので」

 旧統一教会だと明かされたのは数カ月後。母を守るため、男性は自身も教会に通ったといいます。

 母親が入信した男性:「教会とは違うビルにあるビデオセンターに連れて行って、ビデオで勉強をさせられました。そこで見たビデオは創始者・文鮮明の神がかった生い立ちを教えるんですけど、あるビデオの最後に昨今、政治で問題の『同性婚反対』、もう彼ら(同性愛者)は正しい男女関係、正しい家庭を壊す破壊者、決して許してはいけませんって出てきたんですね」

 「同性婚反対」と言えば…。

 自民党・井上義行参院議員:「正直に言っちゃっていいんですか?同性婚反対ということを。私は普通の政治家と違うんです」

 自民党の井上義行参議院議員が先月、旧統一教会の会合で会場を沸かせた言葉です。

 ただ、母親が入信したという男性。自身が同性愛者だといいます。

 母親が入信した男性:「母に『もう絶対に行くな』と。このことでどれだけ傷付いてきたか知れない家族が言っているんだから、これ以上行ったら許さないと」

 その後、父親が亡くなると新たなことが明らかになったといいます。

 母親が入信した男性:「自然と財産相続の話になります。そこでふたを開けてみると、あれだけあったお金がない、貯金も保険も」

 様々な献金に加え、つぼ、宝石といった高額商品の購入は、2014年から2015年ごろまで続き、総額は1億7000万円にも及ぶといいます。

 全国統一協会(教会)被害者家族の会によると、安倍元総理の銃撃事件前の6月は8件だった相談件数が、先月にはおよそ12倍の94件に急増したといいます。

 一方、霊感商法などの対策を話し合う消費者庁の有識者検討会は29日、初会合が開かれました。

 消費者担当・河野太郎大臣:「できれば毎週2回やっても一向に構わない。スピード感というよりは、スピードを上げていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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