軍事的緊張高まる台湾海峡 今度は中国“民間”ドローンが相次ぎ飛来 台湾は警戒強めるも…中国「騒ぎ立てることではない」|TBS NEWS DIG
中国と台湾をめぐっては緊張状態が続いています。こうした中で、台湾に近い中国沿岸部から一般の人がドローンを飛ばして動画を撮影、SNSに投稿する動きが目立っています。
上空から撮影するドローンに、石を投げる兵士たち。こちらは、近づいたら叩き落すつもりでしょうか、棒を手にしています。
彼らは、台湾が実効支配する金門島に駐屯する台湾軍の兵士たちです。
別の動画では、ドローンが島の上空をあちこち飛び回っているのがわかります。この動画のタイトルは「台湾の同胞が私たちに手を振っている」。27日に金門島の対岸にある福建省厦門市からドローンを飛ばして撮影した、としています。
最近SNS上でよく見られる、こうした動画。今月上旬、アメリカ・ペロシ下院議長の台湾訪問に反発し、中国軍が台湾周辺で大規模軍事演習を実施した後、相次いで投稿されています。
ネット上の反応は。
「中国国内でドローンを飛ばして何が悪い」
「次は蔡英文(台湾総統)を撮ってきたら?」
さらに、こんな書き込みも。
「台湾軍はエアコンもないのか」
一般の人がドローンで台湾側を撮影していることについて、中国外務省に聞いてみると。
中国外務省 趙立堅報道官
「私もその動画をみました。中国のドローンが中国の領土を飛ぶのだから、いちいち騒ぎ立てることではありません」
何が問題なのか、といった反応でした。
一方、台湾国防部は「ドローンの侵入は我々を試している」と指摘。それだけでなく、「ネット上で偽の情報をばらまき、台湾軍と市民とを離反させようとする『認知戦』の一部だ」とコメントしています。
台湾国防部によると、きのうも民間のドローン1機が台湾の領域に入ってきたということで、「軍はドローンを排除するために必要な対抗措置をとる」と警戒感を強めています。
ペロシ議長の台湾訪問以降、軍事演習を度々行ったり、連日、戦闘機が事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越えたりするなど台湾への圧力を常態化させている中国。台湾側が神経を尖らせるなか、今回の“民間ドローン”も中国の戦略の一環なのでしょうか。
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