11年5か月ぶり居住可能に 福島・双葉町で復興拠点の避難指示がきょう解除｜TBS NEWS DIG

11年5か月ぶり居住可能に 福島・双葉町で復興拠点の避難指示がきょう解除｜TBS NEWS DIG

11年5か月ぶりに住民が住めるようになりました。福島第一原発事故ですべての住民の避難が続いていた福島県双葉町で、復興拠点の避難指示がきょう解除されました。

福島県双葉町のJR双葉駅前です。避難指示解除に向けて、駅前では整備が進められてきました。あちらに見えるのは、双葉町役場の新庁舎です。きょう、駅周辺の復興拠点で避難指示が解除されました。

きょう午前0時、双葉町では避難指示解除に合わせ、町民などによるイベントが開かれ、11年5か月ぶりに住民が住めるようになりました。

双葉町 伊澤史朗町長
「やっと双葉町に戻れる状況になりました。皆さん安心して戻っていただきたい」

解除されたのは、JR双葉駅周辺の復興拠点「特定復興再生拠点」で、町の85%は帰還困難区域として残ります。また、解除となった区域の住民登録数と世帯数は、先月末現在で3347人、1373世帯となっています。

けさ、自宅に戻った住民は「町の復興にはまだ程遠い」と話しました。

町に帰還した 谷津田陽一さん
「双葉町の人の戻る人のあまりの少なさにね、がっかりしているというか。赤ちゃんからお年寄りまでいるような、自然の形になって初めて復興かなと思いますけど」

一方、町に住めるようになるまで11年5か月かかりました。町民の中には避難先で就職したり、家を求めた人も多く、避難指示が解除されてもどれくらいの人が町に戻ってくるかは見通せません。

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