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「指示していません」5歳児餓死“洗脳ママ友”初公判(2022年8月29日)
いわゆる「ママ友」の5歳の息子に十分な食事を与えず、餓死させた罪などに問われている女の初公判が開かれました。法廷でこの人物は一体、何を話したのでしょうか。
白髪交じりのポニーテールに、紺のセットアップで出廷した赤堀恵美子被告(49)。
裁判長:「最初に、翔士郎くんに関する保護責任者遺棄致死について、言いたいことをまとめて言って下さい」
赤堀被告:「指示はしてません」
裁判長:「それでいいですか?」
赤堀被告:「…」
亡くなった碇翔士郎ちゃんの母親を精神的に支配し、生活保護費など、一家の収入の大半を巻き上げていたとされています。
福岡県警の会見:「長きにわたり、碇家の家庭内の事情に精通し、また食生活一切を管理する。そのほかにも碇家の食事の元となるお金を搾取するというような、本件の主導的な立場にある」
しかし、29日の初公判。赤堀被告の弁護人の主張は、捜査本部や検察の見立てとは真っ向から対立するものでした。
翔士郎ちゃんの母親・碇利恵被告(40)との関係について、赤堀被告の弁護人はこう説明します。
弁護側冒頭陳述から:「碇被告は赤堀被告にとって、久しぶりの友達と呼べる存在で、碇被告から嫌われるのが怖くて話にも付き合っていた」
支配・被支配の関係が、これまで伝わってきた話とまるで逆転しています。
弁護側冒頭陳述から:「碇被告に嫌われると、悪口を言われるので付き合っていた。碇被告の口が軽いと感じることがあり、自分の話はしなかった」
それでは、なぜ翔士郎ちゃんが餓死に至ったのか。
福岡県警の会見:「わずかなお米をおかゆ状にして、分け合って食べるとか、というようなこともあったと聞いております」
翔士郎ちゃんの死亡時の体重はおよそ10キロ。平均的な5歳児の半分でした。
検察は、碇被告が受け取る公的手当のほとんどを赤堀被告が搾取するなどしたうえで、一家の食事量についても細かく指示を出していたとみています。
赤堀被告:「長男は茶わん1杯。次男はそれより少なく、三男はその半分」
公的機関の支援にも赤堀被告が介入…。
児童相談所の会見:「母親と話をしている時に、(赤堀被告が)間に入ってきたり、『なぜ来たのか?』というふうな話があったことはありました」
赤堀被告は、翔士郎ちゃんに歩行困難などの症状が出ていたにもかかわらず、それを「仮病」だとして、放置させたとも言われています。
碇被告の夫婦関係にも赤堀被告が介入…。
2019年、碇被告が離婚したのは、赤堀被告から「夫が浮気している」と聞かされたことがキッカケでした。
しかしこれも、碇被告を孤立させるための嘘。
赤堀被告はこの時、碇被告から裁判費用や浮気調査の名目でおよそ200万円をだまし取ったして、詐欺と窃盗罪でも起訴されています。
この件について聞かれた赤堀被告本人は…。
裁判長:「詐欺と窃盗について、言いたいことがあれば言って下さい」
赤堀被告:「違います。えっと…。お金をだまし取ったわけではないです」
赤堀被告の弁護人は…。
弁護側:「会話のなかで、碇被告は当時の夫への不満を相当強く話していた。赤堀被告は碇被告に金を貸したこともあり、その返済として受け取ったことはあるが、それ以外でお金を受け取ったことはない」
そう説明。支配関係を否定し、無罪を主張しました。
一方、検察側はSNSのやり取りや碇被告の実子、公的施設の職員らの証言を参考に、赤堀被告が翔士郎ちゃんの死にどのように関与していたのかを立証していく方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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