「店を開ければ開けるほど赤字」原材料・電気代高騰で“一杯200円以上の負担増”…値上がりと闘うラーメン店の工夫|TBS NEWS DIG
シリーズ「現場から、」です。原材料から電気料金まで様々な原価の値上がりは飲食事業者の経営を圧迫しています。あるラーメン店の苦悩を取材しました。
岩手県盛岡市にあるラーメン店「田苑」。経営者の浅沼友美さんです。
「きのう、なんか眠れなくて、緊張して」
比内地鶏の鳥ガラなどを使った黄金色のスープをおよそ1か月ぶりに仕込みました。
浅沼友美さん
「(店を)開ければ開けるほど赤字になってく。だったら1回閉めて全部計算して、本当にやっていけるか考えてからにしようと」
今年に入って様々なものが値上がりしました。
比内地鶏の鶏ガラが26%、メンマが16%、電気料金72%など、その金額はラーメン一杯あたり200円以上。
浅沼さんは一時休業し、その間、3本入れていたメンマを2本にするなど細かなコストカットを重ね、「中華そば」を130円値上げして営業再開に踏み切りました。
あいにくの大雨に加えて、止まらぬ新型コロナの感染拡大。それでも…
浅沼友美さん
「(ラーメンが)出来ました。(Q.いつから)この雨の中、きょうからやってます」
「ああいって『旗を見て来てくれた』と言われると、開けて良かった、雨だけど」
厳しい経営環境は変わりませんが、浅沼さんは自治体の補助事業なども活用して何とか店を続けていきたいと考えています。
浅沼友美さん
「全部の値上がりに対してついて行けない。スピードが速すぎて。ただ、飲食店はやっぱり好きなので、やめたくないという気持ちは強い。このスピードに頑張ってついて行って、ついていけないときは、この前みたいにちょっと休んで、その間に考えるという手段も必要なのかなと、今回休んで良かったなとは思います」
原材料費の値上げが小規模事業者の経営を圧迫する中、現場ではきょうも小さな闘いが繰り広げられています。
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