干ばつで“お宝”?出現 1.3億年前にいざなう恐竜の足跡群(2022年8月25日)

干ばつで“お宝”?出現 1.3億年前にいざなう恐竜の足跡群(2022年8月25日)

干ばつで“お宝”?出現 1.3億年前にいざなう恐竜の足跡群(2022年8月25日)

 深刻な干ばつに見舞われているアメリカ・テキサス州で、干上がった川の底から驚きの発見です。水の中から現れたのは、1億3000年前に生息していた肉食恐竜の足跡でした。

 水の中の「お宝」。これまでに見つかったのは、第二次世界大戦中のドイツの軍艦や紀元前5000年ごろの墓など、悠久の時を越えたものでした。

 しかし、今回の「発見」は桁違い。1億3000万年前の恐竜の足跡だといいます。

 アメリカ・テキサス州を流れる「パラクシー川」。

 足跡はまずカメラマンの足元に1つ、すぐ先に一つ、右に一つ、そのまた先にも一つ。3本の爪が大地を捉えた跡が、いくつも確認できます。

 関係者によれば、恐竜は1億3000万年前、北アメリカに生息したアクロカントサウルスとみられます。

 州立ダイナソー・バレー公園、管理担当スタッフ:「今でこそ、足跡は川にあります。しかし1億1300万年前は海の浅瀬かビーチのようなものだったとみられ、泥の大地でした。そこを踏んだので、きれいな足跡が残ったのです」

 特筆すべきはその数、この写真では7つも。それも「直線状」に並んでいます。ということは…、こんなふうに闊歩(かっぽ)したのか。

 この場所は元々「恐竜の足跡が多数見つかったこと」で有名な公園でした。

 今回の発見には売店の店長さんも大興奮。

 売店の店長(調査では足跡の掃除を担当):「足のサイズが分かる!素晴らしい足跡です。通常は水の下にあるので簡単には見られない」

 ただ、疑問も。足跡が「川の底」に長年あったとしたら、流れで削られたりしないのか。

 日本の専門家によれば、足跡は固まった後、砂などに覆われると壊れにくくなるといいます。

 福井県立恐竜博物館・築地祐太研究職員:「雨が降ったりせず乾期のようなものが訪れて、地面が固まってしまったと。地層の中に埋まっていくので、足跡の形が壊れることなく、地中に保存される。長い年月を経て、再び地表に現れた時に認識できる。そういったメカニズムが一説にある。ここの足跡産地というのが、研究者なら必ずと言っていいほど知っている有名な産地なので、まだたくさん残っているんだなと(感心した)」

 と、ここまでは「夢のある話」。しかし、世界を襲う渇水はほとんどが切実です。

 中国・江西省。渇水で、国内最大の淡水湖「ハ陽湖」は3分の2が干上がっています。周辺の農家からは悲鳴が。

 地元の農家:「たくさんの肥料を使ったのに、元が取れない。雨が降らず、川からも地下からも水が取れません」

 中国政府は24日の会議で、食料の生産を守るために日本円でおよそ2000億円を拠出することを決定しています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事