みずほ銀行またシステム障害 1年で10回目・・・“合併による複雑さ”指摘(2022年1月12日)
みずほ銀行でまたシステム障害が発生しました。トラブルはこの1年で10回目です。利用者からは不安の声が上がっています。
■1年で10回目・・・大臣「極めて遺憾」
みずほFG・坂井辰史社長:「心より深く、おわび申し上げたいと思います」
去年、4300台以上のATMが停止し、キャッシュカードや通帳が取り出せなくなるなど、システムの障害を含め、9回ものトラブルが発生した、みずほ銀行。新年早々、再びトラブルの報告がありました。
11日、法人向けのインターネットバンキングのサイトで、ログインがしにくくなる不具合が発生。3時間半ほどで復旧しましたが、原因は分かっていません。
相次ぐトラブルに金融担当大臣も・・・。
鈴木俊一金融担当大臣:「銀行というのは、社会の重要なインフラで、システム障害が発生することは、極めて遺憾」
およそ2年半前に、新システムの稼働を開始したみずほ銀行ですが、トラブルは、この1年で10回。去年11月には、金融庁から業務改善命令を受け、今月17日までに改善計画の提出を求められていました。
今回のトラブルは、親会社のみずほフィナンシャルグループがシステム障害の責任を取り、4月に辞任する坂井辰史社長の後任に、木原正裕執行役を昇格させる方針を固めたばかりのタイミングでした。
経営体制の刷新で、再発防止の徹底による信頼回復が大きな課題となりますが、みずほ銀行の利用者からは、次のような声が上がりました。
みずほ銀行の利用者:「一件、二件ならともかく、こうある程度の頻度で起こると、大丈夫なのかなっていう心配は感じちゃいます。このまま使い続けていいのかなって、心配はちょっと感じます」「去年からずっと続いてるので、早くなんとかしてほしいです。全部変えようとはしないですが、(他の銀行に)ちょっと移動はしようかなとは考えてます」
なぜ、ここまでトラブルが続発するのでしょうか?金融システムに詳しい専門家は、みずほ銀行が合併した際、システムが複数の会社によって作られ、弊害が生じていると指摘します。
静岡大学情報学部・遠藤正之教授:「システム構造が複雑な上に、開発・運用体制も複雑になっていると。『運用コストを下げます』という掛け声だけあって、人を減らすとか、小手先で対応してしまったことによって、専門的なことが分かる人を放してしまったり、故障が起きやすくなったり、悪循環が起きているのではないかなと思う」
(「グッド!モーニング」2022年1月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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