軍事作戦あすで半年 ロシア国内「7割支持」のワケ|TBS NEWS DIG
ロシアがウクライナで「軍事作戦」を開始してから、あすで半年。ロシア国民の7割以上が今もこれを支持する背景には政権による徹底した情報統制があります。
モスクワ郊外でこの週末まで行われた国際軍事フォーラム。
ロシア プーチン大統領
「『特別軍事作戦』において我が軍はドンバスの兵士たちと共に一歩ずつ(ウクライナ東部)ドンバス地方を解放している」
プーチン大統領はロシア軍が「定められた全ての任務をしっかりと果たしている」と強調。フォーラムは軍の成果を示す場でもありました。
会場には、ウクライナでの作戦に投入しているというステルス戦闘機を展示。
さらに、ウクライナ軍から奪ったとする軍用車両や兵器を“戦利品”として紹介しています。
こちらはアメリカがウクライナに供与した榴弾砲です。このほかにも、激戦地だった南東部マリウポリで奪ったとするアメリカの携帯型対戦車ミサイル「ジャベリン」も。
会場の一角には、ウクライナで行われているとする反ロシア教育を知らせるコーナーまで。
「NATO(北大西洋条約機構)は安全だ」
「ウクライナに栄光を 敵に死を」
マネキンが着ているのは、ロシアがネオナチとみなすウクライナの軍事組織「アゾフ連隊」のTシャツでした。
現場にいたロシア国防省の担当者の主張は。
ロシア国防省の担当者
「ウクライナの学校で使う教科書には、ネオナチやナショナリズム、過激主義的なプロパガンダが多く含まれています」
『軍事作戦』の目的の一つにウクライナの「非ナチ化」を掲げるプーチン政権。正当性のアピールに躍起ですが、訪れた人は。
フォーラムを訪れた人
「ドンバスの住民は何年もの間虐げられ苦しんできました。ロシアが彼らを守る時が来たのです」
フォーラムを訪れた人
「これは残酷です。子どもたちに見せるのには残酷すぎます」
最新の世論調査で作戦を支持すると答えた人は76%と依然として高い水準です。背景には、政権の主張は国営メディアなどにより繰り返し伝えられる反面、これに沿わない報道は厳しく統制されている実態があります。
ノーベル平和賞を受賞した編集長の率いる独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」も先月、報道機関の認可取り消しを求める裁判を起こされていて、戦闘のさらなる長期化も指摘されるなか、ロシアの情報統制は一層、進むおそれがあります。
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