“3回目接種”さらに前倒し 岸田総理「過度に恐れない」新たな対策公表(2022年1月11日)

“3回目接種”さらに前倒し 岸田総理「過度に恐れない」新たな対策公表(2022年1月11日)

“3回目接種”さらに前倒し 岸田総理「過度に恐れない」新たな対策公表(2022年1月11日)

10日に政府の新型コロナ分科会の尾身会長らと意見交換した、岸田総理は11日、オミクロン株の特性も踏まえた新たな新型コロナ対策を公表しました。

岸田総理:「(ワクチンの)高齢者接種をさらに前倒しします。さらに、3月以降は追加確保したモデルナ1800万人分を活用し、一般分についても前倒しをします」

ワクチンの接種については、自衛隊による大規模接種センターの設置に加え、12歳未満の子どもに対して、必要な手続きを経て、希望者にはできるだけ早く接種を開始するとしています。

また、外国人の新規入国の原則停止を、来月末まで維持するとしています。

岸田総理は、オミクロン株について、同じ言葉を繰り返し、こう呼び掛けました。

岸田総理:「重症化率が低い可能性も踏まえ、過度に恐れることなく、マスク着用、手洗い、3密の回避、アルコール消毒の徹底など、冷静な対応をお願い致します。重要なことは国民の命を守り抜くことです。未知なるウイルスとの戦いですが、十分な備えをしたうえで、過度に恐れることなく、国民皆で協力して、この状況を乗り越えていきたい」

感染拡大は収まる気配を見せません。11日の全国の新規感染者は6378人、5日連続で6000人を超えています。

東京の新たな感染者は962人。先週火曜日の約6.4倍となっています。

東京都・小池百合子知事:「ポイントは、感染が拡大すると医療現場だけではない、ひっ迫するのは。流通、運輸、学校など社会活動の基盤そのものが大きく揺らぐ事態となる。もうこれは、直下地震相当のものだという認識」

今のところ、重症者は10日と変わらず4人、病床使用率は12.4%となっています。オミクロン株の感染拡大を受け、東京都では11日から今月末まで、緊急の対応策を始めました。

都立施設は、公園や図書館などを除き休館。また、飲食店について、1テーブルの人数を、8人以内から4人以内へと厳しくしました。

新規感染者が775人だった沖縄。重症者は0人、病床使用率は44.8%となっています。自宅や宿泊施設での療養者も急増していて、自宅療養中の患者は4543人と、前日より903人増え、過去最多となっています。

県は、陸上自衛隊に看護官らの派遣を要請しました。

自衛隊員:「我々の敵としては、オミクロン株ということで、きわめて感染力の強いコロナウイルスになっているので、一人でも感染すると、この任務は遂行できないという緊張感をもって、感染防止対策を万全にして、この任務にあたってもらいたい」

2組に分かれ、県立中部病院と県立北部病院に入り、コロナ患者の健康管理や医療支援に従事する予定です。

今、医療現場が頭を抱えているのは、濃厚接触者となった医療従事者の欠勤。10日より20人増え、県内では503人に上っています。

沖縄県立中部病院・椎木創一医師:「デルタ株の時にも、そういう例で職員が休むということは少なくはなかったが、肌感としては、それの5倍10倍というぐらいの勢い。今のところは、どうにか回せています。ただ、これから先、新規に(陽性が)見つかる職員というのがいたとして、おおよそだいたい10日間ぐらい仕事を休んでもらうことになるので、それが積みあがっていけば、来週どうなっているかというのは非常に懸念しています」

今年に入り、集中治療室に入るコロナ患者は、まだいない状態ですが、コロナ病床の調整が難しくなってきているといいます。

沖縄県立中部病院・椎木創一医師:「例えば心臓の病気で入院したと、重症だと。だけれども、聞いてみるとコロナの患者さんと接触している。そういう方の場合は、入院中にコロナを発症する可能性があるので、感染対策をしながら元々の持病の治療をしなくてはいけなくなる。そうすると、コロナ病床というのをコロナの患者さんの診療じゃなく、コロナに暴露している別の病気の方にも使うことになる」

沖縄では、PCR検査に予約が殺到しています。那覇市安里にあるPCR検査センターは、日時を指定する完全予約制ですが、それでも順番待ちの長い列ができていました。

那覇市にある別の検査センターは、予約なしで受けられますが、11日から一時休止としました。

『ACT Lab.』稲嶺達夫さん:「検査を受けられない人が多くなり、受検希望者が夜中から並んでいる状態。受検希望者のご負担にもなっているし、周辺の通りにも影響が出ている。きのうは、もう行列を作るわけにはいかないなというのがあって、午前3時からスタッフが店舗に待機して、並ぼうとしている人に対応する形で、行列にならないようにしておりました」

当日、整理券を配る形だと、とにかく早く並ぼうとする人が、夜中に来てしまうため、キリがないと一時中止を決めました。

『ACT Lab.』稲嶺達夫さん:「想定を上回っていて、昨年8月よりも上回っているので驚いています。予約制で受検希望者を受け入れるか検討しているところです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事