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“光超音波イメージング”世界初の技術で進化!難治の「リンパ浮腫」治療の新しい取り組み|TBS NEWS DIG
がんの治療後などに、手や足がむくんで、生活にも大きな支障が出る「リンパ浮腫」。完治が難しいとされる「リンパ浮腫」の治療成績を上げようと、世界初の技術を取り入れた新しい治療の試みが始まりました。
両足のリンパ浮腫に悩む、関東在住の50代女性。
リンパ浮腫患者
「短いショートパンツがもうはけなくなってしまったので、ちょっと悲しい」
午後になると症状が悪化しますが、両足の関節は朝からずっと曲がりにくいといいます。
「(関節が)曲がらないです。もう今の時点でしゃがむことはできないですし、あぐらもかけないですし、足が硬くなってしまって。本当に曲がらない“棒”です」
がん治療の過程で「リンパ節」を切除するなどして、リンパ液の流れが滞り手足にむくみなどが出る「リンパ浮腫」。完治は難しいとされます。
「リンパ浮腫」治療で効果が高いとされる手術。その成績を大いに上げると期待されているのが「光超音波イメージング」と呼ばれる日本独自の画像検査機器です。リンパ管と血管とが色分けして表示される上に、その位置関係も3次元で示されます。
手術は顕微鏡をのぞきながら、直径0.5ミリ程のリンパ管を静脈に縫い合わせてバイパスを作り、滞ったリンパ液の流れを良くする目的で行われます。
従来の検査機器では、リンパ管がぼんやりとしか見えず、手術前にどのリンパ管を血管に繋げばよいのか、判断が難しかったのですが・・・
慶應義塾大学病院形成外科 鈴木悠史医師
「光超音波イメージングですと、この×印の直下に(手術で用いる)リンパ管があって。これはたぶん、以前の検査だと白いモヤモヤに隠れて見えなかったところ」
手術前に、正常に機能するリンパ管がどこにあるのか、目安がつけやすくなったのです。
現在、この検査機器は国で審査中で、承認されれば診療での使用が可能となります。
慶應義塾大学病院形成外科 鈴木悠史医師
「リンパ管と静脈の(位置)関係が直感的に分かるので、手術の際に簡単に見つけやすいのがメリット」
手術後5日目。入院中の患者に話を聞くと…
リンパ浮腫患者
「本当に痛くもないです。とても足を運ぶのが楽になりました。スムーズに前に足が出るようになりました」
この画像は別の患者のものですが、手術後にリンパ浮腫が改善されたことがよくわかります。
上村キャスター
「その装置で動画で見て、もっと動いているものを見つけられれば、いいもの(リンパ管)を見つけやすくなってくる…」
慶應義塾大学病院形成外科 鈴木悠史医師
「どのリンパ管を選択するのが一番良いのか探すということを、今まさに研究しようとしている」
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