救急車を呼ぶか迷った時は「#7119」へ 大阪市では救急搬送困難事案が1週間で560件(2022年8月19日)

救急車を呼ぶか迷った時は「#7119」へ 大阪市では救急搬送困難事案が1週間で560件(2022年8月19日)

救急車を呼ぶか迷った時は「#7119」へ 大阪市では救急搬送困難事案が1週間で560件(2022年8月19日)

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、救急医療のひっ迫は一層深刻となっています。そうした中、相談電話番号「#7119」が注目されています。“防波堤”となるのでしょうか?

 8月18日には全国で過去最多(18日時点)の25万5534人の感染者数を記録した新型コロナウイルス。第7波のトンネルの先にまだ光が見えません。医療現場の負担は限界寸前です。

 大阪市平野区の長吉総合病院では、他の医療機関に断られ続けた救急患者も受け入れています。

 (長吉総合病院 村瀬順哉副院長)
 「15機関くらいに断られて、うちで入院に来たというケースもありました。半日以上、救急車の中で待機しているという話も聞きますね」

 大阪市では「救急搬送困難事案」が先週は560件に上り、1か月前の約2倍に。京都市でも先週の救急搬送困難事案は、過去2番目の多さとなる175件を記録。病院関係者は、搬送が不要だと判断される“軽症”で救急車を呼んでいるケースが相次いでいると実情を訴えました。

 (京都第一赤十字病院 高階謙一郎救命救急センター長 8月17日)
 「多くの人が救急要請してしまうと、その陰で“本当の重症者”が搬送されなくなってしまう」

 そうした中、にわかに注目を集め出した番号があります。119番に「#」と「7」を付けた「#7119」です。救急車を呼ぶべきかや医療機関を受診すべきかの判断に迷った時に相談を受け付けるサービスで、24時間・年中無休の体制で対応。関西では京都府・奈良県・神戸市などが導入しています。

 (大阪府 吉村洋文知事 8月10日)
 「救急車や救急外来の利用はできるだけ控えていただきたいと思います。迷った時は#7119」

 大阪市も2009年にすでに導入していて、翌年には大阪府内全市町村の共同運営に移行し、対象を府内全域に拡大しました。2020年4月からはすべての着信に看護師が対応。発熱や喉の痛みがある患者にはまずは受診をすすめます。

 (対応する看護師)
 「『救急安心センターおおさか』です。救急病院をお探しですか。いつからどのような症状ですか。受診されるのは成人の方でしょうか」
 「まずはお近くの内科の病院に行っていただければと思うのですが、どこか体調が悪い時にかかれるような病院など、ご存知の場所はありますか?」

 必要に応じて医師も助言します。

 (看護師)「きのう39℃台の発熱が出て、きのうあたりから胸の痛み、ちょうど胸骨の上に痛みが出始めたと」
  (医師)「まずコロナの検査をどこかでしてもらって、コロナ陽性だったらもう保健所に電話して行くところが決まるので」

 知名度が高いとは言えない「#7119」ですが、大阪市でも相談件数は増え始め、今では1000件を超える日が多いといいます。また去年、25万2332件あった相談のうち、「救急車の必要あり」と判断されたのはわずか3%の8516件。救急要請の削減に大きな効果をあげていますが、あくまで“判断”が役割です。

 (大阪市消防局 下垣内直紀救急施策担当課長)
 「新型コロナに関係することにつきましては、救急安心センターは情報を持ち合わせておりませんので、大阪市や大阪府の相談センターの専用窓口を案内しています」

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