【独自】“隣人ガチャ”ご近所トラブル 調査で2割「ハズレ」…専門家語る“対応策”(2022年8月19日)

【独自】“隣人ガチャ”ご近所トラブル 調査で2割「ハズレ」…専門家語る“対応策”(2022年8月19日)

【独自】“隣人ガチャ”ご近所トラブル 調査で2割「ハズレ」…専門家語る“対応策”(2022年8月19日)

 自分の意思ではどうにもならないことに対して、当たり外れが大きいことから“〇〇ガチャ”という言葉が流行しています。

 これには“親ガチャ”“国籍ガチャ”などがありますが、今回は“隣人ガチャ”のトラブルの実態を紹介します。

 対処が難しいと言われる、隣人ガチャ。その対策を取材しました。

■“関係性”調査で約2割「隣人ガチャに外れた」

 天井から聞こえてくる鈍い音。深夜にギター音が聞こえます。

 真夜中のギター音に悩む男性:「隣人ガチャに外れたなって」

 さらに、“嫌がらせ”による隣人トラブルもあります。

 引っ越してから分かる隣人の行動に、当たり外れが大きいことから、若者の間では、隣人ガチャと呼ばれています。

 専門学生2年生:「隣の人が結構雑な人で、ドンドンみたいな感じ。(深夜の)2時、3時、寝られなかったです。ガチャ運が、なかったですね」

 20代社会人:「大学の友達の話で、隣の人が結構ベランダにゴミをためてて、(ついたての)その上のほうからゴミが落ちてくる、隣の人の家から。見たことがない虫がわさわさいて…」

 およそ1000人に実施した「隣人との関係性」に関する調査では、およそ2割の人が「隣人ガチャに外れた」と感じているというデータもあります。

 いわゆる隣人ガチャの外れを引いたという人から、実際に今、悩まされているトラブルの動画を入手。どう解決すればよいのか、対応策などに迫りました。

■ご近所トラブル「多くの場合は改善されない」

 大阪府にあるアパートで撮影された映像です。住人の男性は、2年前に入居してから、上の階の住人からの騒音に悩まされているといいます。

 住人が騒音アプリで測ってみると、瞬間ですが、最大で65デシベルでした。

 環境省が定めたガイドラインでは、一般的な居住地では、午後10時から午前6時までは、45デシベル以下と定められているため、65デシベルは騒音にあたります。

 管理会社が注意しても、騒音はやまないといいます。なぜなのか、隣人トラブル仲裁サービスなどを運営する専門家は、次のように話します。

 株式会社トナリスク・松尾大史代表取締役社長:「管理会社からすれば、すべての住戸の人がお客様となるので、なかなか注意をしづらいという状況に置かれている。多くの場合は改善されないことになる」

 しかし、このような場合でも“あること”をすれば、解決につながる可能性があるといいます。

■上階からやまない騒音…道の駅で「車中泊した」

 山形県内の男性は、4カ月前に入居してから、上の階の住人が出す騒音に悩まされています。

 住人:「また、あの音を聞くのかなぁと思うと、家に帰りたくなかったりとか。道の駅とか行って、車中泊したりして」

 男性が書いたメモからは、「ドスンという音」「床に物をぶつけるような音」が数分おきに発生していることが分かります。

 動画を撮るだけでなく、この男性はメモを作っていて、時間帯や音の種類など、より詳しい情報を書き留めていました。

 株式会社トナリスク・松尾大史代表取締役社長:「正確な情報として、『こういうことで悩んでいました』という客観的に分かるようなログ(記録)を取っておくということは、最終的には使える情報になってくるので、我々もすぐに事実の確認ができる」

■“点滅ライト”嫌がらせに困惑「すごい執念」

 隣人からの嫌がらせで悩んでいる人もいます。管理人のいない戸建で起きているケースです。

 都内にある一軒家の「浴室」で撮影された映像です。窓越しに点滅するライト。この光は一体…。

 住人の男性:「お風呂に入っていて、電気がついたり消えたりしてるので、誰かがやっているなと思って」「それが2,3回あって。妻が外に出て、隣人が照らしているところを(見た)。隣人が妻に気付いて、急いで家の中に入っていった」

 住人によりますと、ライトを点滅させていたのは、隣人。人づてに聞いた話では「給湯器の音がうるさい」と話していたといい、住人はそれに対する嫌がらせだろうといいます。

 被害は夜だけでなく、昼にまで及んでいました。窓から差し込む謎の光の正体は…。

 住人の男性:「やたら家の中がまぶしいなと思って。西日が差し込んでいるんだろうなと思っていました」「こちらを向いて、鏡が置いてあって。お日様の角度に合わせて、(鏡の場所を)調節してる動画が撮れた。びっくりしました。すごい執念だなと思いました。そこまでして、光を当てたいんだなと」

 映像には、「太陽の光が反射するよう、夫婦の住宅に鏡を向け、角度を調整」する隣人の姿が映っていたといいます。

 他にも、隣人によるものか分かりませんが、敷地内にニンジンなどの生ゴミや、空き缶などが捨てられていることもありました。

■隣人トラブルで“絶対やってはいけないこと”

 専門家によりますと、こうした嫌がらせを伴うトラブルの場合、絶対にやってはいけないことがあるといいます。

 株式会社トナリスク・松尾大史代表取締役社長:「直接、該当している方本人に文句を言ったり、ひどく触発するような指摘をする。思い切りはね返してしまう。どちらも被害者という形になってしまいますので」

 嫌がらせをしている当事者に、直接クレームを入れることによって、お互いが攻撃し合っているという状況が生まれてしまい、解決が難しくなる可能性があると指摘します。

 株式会社トナリスク・松尾大史代表取締役社長:「第三者が相手の立場に立ちつつ、どちらの話を聞いたうえで、妥協点を探していくなど。相談者に対しても、指摘をして(トラブルが)収拾したというケースがある」

(「グッド!モーニング」2022年8月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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