高い数値は報告せず…工場から川に有害物質シアン流出 日本製鉄が千葉県に不適切報告繰り返す 君津市｜TBS NEWS DIG
日本製鉄の工場から千葉県君津市の川に人体に有害な「シアン」などが流出していた問題で、千葉県はきょう、日本製鉄側が県に対して不適切な報告を行っていたと明らかにしました。
千葉県の担当者
「分析の結果が適切に記録されておらず、非常に遺憾に思う。重大な事案であり、遺憾に思う」
千葉県によりますと、日本製鉄は、工場の排水口から出されるシアンなどの化学物質について水質検査を行い、その結果を県に報告していましたが、報告した数値よりも実際は高い測定値があったにも関わらず、高い方の数値は伝えていなかったということです。
さらに、これまでにシアンが確認されていなかった排水口についても、5回、基準を超えるシアンなどが確認されていたにも関わらずそれを記録せず、日を改めて再度分析し、基準内に収まった結果だけを報告していました。
県はきょうから会社側に立ち入り検査を実施し、事実関係の確認をしています。
日本製鉄 担当者
「騙したつもりはないんですけど、本来、全部のデータをしっかりと開示すべきだったと考えている」
日本製鉄は、「二度とこのようなことをおこなさないよう、不適切事案の再発防止を直ちに実行する」としています。
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