まるで“たこさんウインナー”!? 丸い頭に5本伸びた足…研究者を「メロメロ」にする新種生物発見か|TBS NEWS DIG
鹿児島県の川に生息するカニに付着する新種とみられる生き物が発見されました。その生物、なんとも特徴的な形をしているんです。
鹿児島大学大学院理工学研究科 上野大輔准教授
「イカっていうよりウインナー。思ったのはたこさんウインナー、お弁当の」
研究グループの一人、鹿児島大学大学院の上野大輔准教授です。
今月、イギリスの学術誌に発表された新種とみられる生き物の姿としてあげたのが、たこさんウインナーです。丸い頭に、短く伸びた5本の足は確かにたこさんウインナーのように見えます。
鹿児島大学大学院理工学研究科 上野大輔准教授
「非常にかわいい。一緒に研究している人たちもかわいいと、みんなメロメロ。かわいらしい生き物なので、キャラクターのようになればと期待」
その正体は「山太郎ガニ」の愛称で親しまれるモクズガニなどに付着し、表面の汚れなどを食べて生きる「ヤマタロウヤドリツノムシ」。
体長は2ミリから5ミリ程度で鹿児島県内の川などに広く生息し、市販される山太郎ガニにもよく付着していますが、新種とみられています。
鹿児島大学大学院理工学研究科 上野大輔准教授
「県内だといろいろなところにいるが、県外にいるかというとほとんどいない。網に入っているカニにもよくついている、今までほとんどの人は知らずに食べている。おそらく毒があるとかではない」
水のきれいな川に生息するカニにしか付着しないという、たこさんウインナーのような生き物。水の環境などを評価する指標にもなるかもしれないと、グループでは今後さらに研究を進めることにしています。
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