ハンディー扇風機「1秒で涙が蒸発も」…“ドライアイ”危険性 放置で“深刻症状”に(2022年8月16日)

ハンディー扇風機「1秒で涙が蒸発も」…“ドライアイ”危険性 放置で“深刻症状”に(2022年8月16日)

ハンディー扇風機「1秒で涙が蒸発も」…“ドライアイ”危険性 放置で“深刻症状”に(2022年8月16日)

 16日は40℃に迫る危険な暑さが予想されています。その暑さ対策に、今や欠かせない「ハンディー扇風機」ですが、1秒で涙が蒸発してしまう状態を目にもたらす恐れがあるといいます。

■きょう関東で“40℃迫る”暑さ予想

 台風が通り過ぎ、全国的に暑さが戻ってきました。

 15日、兵庫県豊岡市では38℃を観測。34℃を記録した岐阜県各務原市の水族館では、動物たちにスイカがプレゼントされました。

 東京都心でも、最高気温34℃を観測。16日も関東で40℃近い気温が予想されるなど、厳しい暑さとなりそうです。

■「1秒で涙が蒸発」ハンディー扇風機

 暑い日が続くなか、多くの人が手にするようになったハンディー扇風機ですが、今ある危険性が指摘されています。

 伊藤医院・有田玲子医師:「ハンディー扇風機の(風の)当て方によっては、ドライアイになったり、角膜に傷が付いたりしてしまっているケースが増えてます」

 こう話すのは、ドライアイに詳しい有田医師です。

 目を特殊な方法で撮影した映像。黒目が緑色に見えるのは、眼球を覆う涙が反射しているためです。まばたきを止めて、目が乾燥し始めると、徐々に黒い部分が現れます。

 この際、まばたきから5秒以内に目が乾き始めるようだと、ドライアイの疑いがあるといいます。

 それを踏まえたうえで、有田医師がハンディー扇風機の風を女性の顔に1分間当てる研究を行ったところ、いずれの人の目も、まばたきから、わずか1秒ほどで涙が乾き始めるという結果が出ました。

 有田医師:「まばたきを8秒くらい我慢できていた方が、1秒未満ですね。目を開けていられない状況になってしまい」

 ドライアイの兆候は、1秒ほどで起き始めたといいます。

 ハンディー扇風機の風を顔に当てているつもりが、実際は目に直撃してしまっている人が多いというのです。

 有田医師は、症状に気付かない人が多い点も懸念しています。

 有田医師:「全く症状がなく、傷がある人がいる。視力が落ちるまで気が付かず、病院に来るのが遅れるというケースがある」

■ドライアイ放置で“深刻症状”も…

 コロナ禍ならではの危険性もあるといいます。

 有田医師:「マスクとハンディー扇風機の組み合わせは、涙を飛ばすリスクが高い。マスクしているところが暑いので、裸のところに当たると気持ちいい。目の周り、周辺に(扇風機の)風がいきやすい」

 そこにスマートフォンが加わると、さらにリスクは高まるといいます。

 有田医師:「ハンディー扇風機をやって、スマホも片手にという人を見ると、危ない危ないと思う。ハンディー扇風機の風で涙を飛ばして、スマホを見ながら、まばたきが不完全になっている。余計、涙も出ない」

 有田医師によりますと、ドライアイ関連の症状を訴える若い世代の患者は、去年と比べて5倍以上に増えているということです。

 高校生:「(Q.ハンディー扇風機によるドライアイの実感は?)冷房と扇風機の風で、目も乾燥しているなと思う」「ちょっとだけ怖い。けど暑さにはね…」「かなわない」

 ハンディー扇風機の使用で、知らず知らずのうちに忍び寄るドライアイの危険性。放置すると深刻な症状につながる恐れがあります。

 有田医師:「角膜が傷になってしまうと、視力が落ちますし。失明したりする病気を引き起こすことがある。ドライアイを単なる乾き目だと軽く考えるのは危険」

(「グッド!モーニング」2022年8月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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