米 遺伝子操作されたブタの心臓を人に移植 世界初

米 遺伝子操作されたブタの心臓を人に移植 世界初

米 遺伝子操作されたブタの心臓を人に移植 世界初

 アメリカで世界で初めて、遺伝子操作したブタの心臓を人に移植する手術が実施されました。手術後3日が経ちましたが、患者の状態は今のところ良好です。

 アメリカ・メリーランド大学は、末期の心臓病を患う57歳のデビッド・ベネットさんに対し、ブタの心臓を移植する手術を7日に行ったと発表しました。心臓は、人に移植された際に拒絶反応が起きないよう遺伝子操作されたブタのものが使われました。

 ベネットさんは症状が重く、人の心臓移植手術を受けられる対象ではないため、今回の移植に協力。手術後3日が経過しましたが、状態は今のところ良好です。大学によると、こうしたブタの心臓を人に移植する手術は世界で初めてだということです。

メリーランド大学 グリフィス医師
 「これが実現すれば、(臓器移植を)何年も待たされている人たちの可能性を変えることができます」

 アメリカでは移植するための臓器不足が深刻で、およそ11万人の患者が待機していますが、毎年6000人が移植の前に死亡しているということで、今回の世界初の手術が問題の解決につながるか注目されています。(11日11:11)

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