【GDPプラス成長】 対面型サービス好調も…“第7波”の影
内閣府が15日発表した4月から6月のGDP(国内総生産)の物価変動を除いた実質成長率は、年率換算で2.2%プラスでした。旅行・レジャーなど「対面型サービス」がけん引し、政府は「コロナ前の水準に回復」としています。専門家からは慎重な見方も…。
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多くの観光客でにぎわう神奈川・箱根。
取材に訪れたのは、館内の15部屋、全てが露天風呂付きの温泉旅館です。
箱根藍瑠 渡辺健支配人
「基本的には、連日満室の予約状況となっております」
満室が続く、理由は?
箱根藍瑠 渡辺健支配人
「(チェックインなど)お客さまのタイミングが重なった時には、距離を取るために、テーブルですとか、別の部屋の座席ですとか、そういったところに分散させて、対応をとっております」
他にも、客室への案内に時間差をつけるなど、「with コロナ」の中で、非接触の取り組みに力を入れています。今、“第7波”で予約にキャンセルが出ても、また新たな予約が入る状況だといいます。
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国内の経済活動は、少しずつ活気を取り戻しつつあります。こうした中、内閣府は15日、4月から6月のGDP(国内総生産)を発表しました。物価変動を除いた実質成長率は、前の3か月に比べて0.5%増加し、これで3期連続のプラス成長に。年率換算では2.2%プラスとなりました。
この回復をけん引したのが、旅行やレジャーなどの「対面型サービスの消費」です。
横浜・八景島シーパラダイスでは、7月に新しい施設も作り、感染症対策をしながら、さらなる集客を狙っています。
来場者
「シロイルカかわいかった」
来場者
「本当に外に出るのが、久しぶりな部分もあるので」
横浜・八景島シーパラダイス 高橋直人総支配人
「前年比で申しますと、1.6倍のお客さまに来ていただいております。『お客さんの求めるモノ』と『感染対策』、その両軸がバランス取れていることが要因かなと思います」
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今回発表されたGDPについて、政府は、目標としていた「コロナ前の水準に回復した」としていますが、専門家からは慎重な見方も出ています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員
「エネルギー、食料品といった身近な物の値段が上がっているので、どうしても消費者のマインドが悪化する。やはり重要なのが感染の“第7波”が、足元で拡大をしているという状況です」
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広がる“第7波”の影響について、国内外のアーティストがライブを行う「ビルボード東京」の角野充知総支配人に聞きました。
ビルボードライブ東京 角野允知総支配人
「(7月ごろに)ある公演はキャンセル。もう1つの公演では、演者さんが出られなくなったケースもありました」
ようやく収容率90%でライブを開けるようになった直後の感染拡大に、角野総支配人は「できることをしていくの積み重ね。しんどいですけれども、不安だけが募っていくと、またウイルスに負けてしまいそうな気がするので…」と話しました。
見えてきた経済回復の兆しを、物価高騰対策などで確実にしていくことが求められています。
(2022年8月15日放送「news every.」より)
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