サル痘非常事態宣言のカリフォルニア 検査拡大にスタートアップ参画|TBS NEWS DIG
サル痘の感染拡大を受け非常事態が宣言されたアメリカ。感染者は世界で最も多く1万人を超えています。西部カリフォルニア州では、保健当局と企業が連携し検査体制の強化の動きが進んでいます。
記者
「現在午前7時半です。サル痘のワクチン接種を希望する人たちが長い列を作っています」
カリフォルニア州、サンフランシスコ。サル痘のワクチン接種を受けようという人の列は、最近毎朝のように見られます。アメリカでサル痘の感染者は急速に増えていて、CDC=疾病対策センターが集計している感染者の累計はすでに1万人を超えています。
カリフォルニア州は国内で2番目に感染者が多く、サンフランシスコでは11日現在、疑い例も含めて感染者は516人。市民の危機感は強まっているのです。
ワクチン接種した人
「感染者数が増えているので予防接種を受けました」
「新型コロナに2回感染したのでもう問題を抱えたくありません」
ワクチン接種と並び、感染拡大防止対策として重要とされるのが「検査体制の強化」ですが、今、現地で進んでいる取り組みとは。
レネゲイドバイオ ロウスキーCEO
「マイナス80度の冷凍庫で保護メガネを着用する必要があります。そしてここに検体を保管しています。新型コロナとサル痘の検体がこの冷凍庫の中にあります」
こちらはサンフランシスコ近郊にあるバイオ企業。1か月半ほど前からカリフォルニア州と連携し、これまでおよそ400件のサル痘の検査を実施してきました。
検査では、皮膚の発疹に綿棒を当てて検体を採取。PCR検査の過程で遺伝子の増幅を促す独自の試薬を使い、4時間半ほどで結果が得られるということで大幅なスピードアップとなります。
レネゲイドバイオ ロウスキーCEO
「大規模な研究機関は(検体の配送含め)結果が出るまで2日や4日と言われます。新型コロナの初期と同じです。当時は結果判明に7日でしたが、そんなに時間がかかると検査の意味はないですよね」
今後、検査の工程を自動化することで、処理できる数を4倍以上に増やす計画です。
新型コロナの検査拡大にも協力してきたというこのバイオ企業。公衆衛生上の非常事態が宣言されたアメリカで、サル痘対策でも力を発揮するのか注目されています。
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