【廃業へ】菓子工房の夫婦が“苦渋の決断”「再開する気持ちには、今はなれない」
岩手県宮古市の菓子工房に2日連続でクマが侵入しました。店の中は荒らされ、扉が壊れるなどの被害にあい、菓子工房を営む夫婦は“苦渋の決断”をしました。
◇◇◇
10日午前10時ごろ、岩手県宮古市の菓子工房に複数の警察官が集まっていました。よく見ると、扉が外れ、ひしゃげてしまっています。
中を案内してもらうと、米粉が散乱してサラダ油の容器には穴が開き、動物の足跡のようなものが残されていました。
なぜ、このような事になったのでしょうか?
店主の妻・はる子さん
「けさもクマが入ったよって。鍵、施錠してたから、入れないから力ずくで引っ張ったみたい。クマが引っ張ったの」
10日朝、クマが侵入したというのです。実は、この菓子工房は、前日にも同じようにクマに荒らされる被害にあいました。
菓子店店主・泡渕福治さん(77)
「続けてやられてしまいました。お母さんと話して、工房はやめようということで」
夫婦は“廃業”を決断したのです。
11日になって市が設置したワナでクマが捕獲されましたが、店主の泡渕さんは「まだ他にもいるかもしれない。再開する気持ちには、今はなれない」と話しています。
(2022年8月11日放送「news every.」より)
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