“記録的大雨”東北で降りやまず…浸水被害が拡大 お盆名物の花火大会も延期に(2022年8月11日)
北日本を中心に降り続く記録的な大雨。お盆の時期の恒例だったお祭りも延期になるなど、対応に追われてます。
仙台市で撮影された映像です。雨水が噴水のように上がっています。川のようになった道路を車が進んでいきます。
東北に停滞している前線の影響で仙台にも湿った空気が入りやすく、大気が不安定になっていました。
そして10日、川が氾濫した秋田県三種町。川の水があふれ出し、住宅が浸水しています。三種川の支流・添畑川です。
10日、三種川が氾濫したと発表された、まさにその時間帯の映像です。映像は美容室から撮影されたもので、普段は小川なのが分かります。しかし、10日は川と道路の境が分からないほどに増水しました。
一夜明けた11日は…。
茶色く濁った川が三種川です。橋脚には、多くの木々が引っ掛かっています。
美容室の地下を見せてもらいました。
美容室のスタッフ:「こちらが地下室です。全然(水が)引かなくて…」「物置なんですけど、8畳が3つくらいあって全部水浸し、きのうの時点で」
この辺りは、何度も浸水したことがあるといいます。
地元の人:「私ここへ来てから(水害は)3回…今回で4回目」
15年ほど前の写真では浸水した橋に木々が押し寄せています。10日も同じ橋に泥水が迫りました。
地元の人:「きのうはすごかった、鉄砲水だね」
この雨の影響で、三種町では倉庫などを含む14棟が浸水被害に遭ったということです。
11日は住民総出の大掃除です。掃除を終えた部屋に窓から家財道具を戻します。
住民:「(Q.やっと一呼吸?)全然、全然。これからが勝負です」
しかし、後片付けの最中にも再び雨が。
記録的な大雨となった青森県鯵ケ沢町では…。
鰺ケ沢町のドラッグストアでは水に浸かってしまった商品が山積みとなっています。また、泥に浸かってしまった棚の掃除が行われています。
高く積み上がった商品や段ボール。店は、営業再開の見通しが立っていません。
さらにラーメン店も。
「會津めん浜さき」店主・土屋智則さん:「100個くらい土嚢(どのう)を積んだんですけど、おへその高さまで水が来たので…。営業のめどはいつ立つか分からないが、今月中に何とかしたい」
厨房(ちゅうぼう)の鍋や食器が泥まみれに。店を臨時休業にして、スタッフ総出で掃除していきます。
地面に落ちてしまったアユ。川の近くにあった養殖場では池の水があふれ、一万尾のアユが流れ出す被害がありました。
鰺ケ沢町農林水産課・加藤信行さん:「ちょうどあそこの草がない所から赤石川が越水した状態で、あっという間にこの辺が水に浸かったという状況でした」
気象庁は11日、臨時の記者会見を行いました。
気象庁天気相談所・森永裕幸所長:「北日本では12日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降る所がある見込みです。前線は向こう1週間程度、北日本に停滞。前線の活動は14日ごろいったん収まる見込みですが、15日ごろから再び活動が活発になる見込みです」
前線の影響が今後も続き、東北・日本海側を中心に記録的大雨となる恐れがあるとしています。
お盆を前にやってきた大雨。各地のお祭りにも影響が出ています。
11日夜に行われる予定だった、秋田県大館市の大文字まつりは来週に延期。秋田市では、11日夜に行われる予定だった夏の一大イベント「雄物川花火大会」も雨のため延期に…。
さらに函館では、9日の雨がまだ尾を引いています。
湯の川温泉の旅館は浸水。
笑函館屋・植澤大作支配人:「浸水した当日、翌日くらいは何が起きているんだろう、頭真っ白になってしまって…」
8月10日に開催予定だった花火大会は雨のため11日に延期されていました。しかし、11日また天候が悪化し、12日に延期となりました。
笑函館屋・植澤大作支配人:「3年ぶりに再開されるということで、湯の川地区のホテル関係者も含め皆さん楽しみにしていたが、どうしても天気によるものなので…」
北海道南部から秋田県にかけては、11日夜から12日にかけ、再び大雨となる可能性があります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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