花火大会で事故相次ぐ…学校敷地内に“落下・爆発” 生徒近くで見物中 弓道場が全焼(2022年8月8日)
夏の風物詩・花火大会での火事が相次いでいます。福岡では、打ち上げられた花火玉が学校の敷地内に落下して爆発。近くでは、生徒たちが花火を見ていました。
■高専の弓道場が全焼…けが人なし「不幸中の幸い」
5日、福岡県久留米市で3年ぶりに開催された西日本最大級の「筑後川花火大会」。
夜空に花開く8000発の花火に、大勢の観客が魅了されるなか、突然、撮影者の近くの建物が爆発。花火の音とは明らかに違う、大きな爆発音が鳴り響きます。
建物から飛び出す、様々な色の火の玉。一瞬にして崩れ落ちる外壁から、威力の凄まじさが分かります。
爆発があったのは、久留米工業高等専門学校の弓道場です。
火はすぐに消し止められ、けが人はいませんでしたが、およそ150平方メートルの弓道場が全焼。爆発の瞬間を映していた生徒に話を聞きました
動画を撮影した生徒:「(花火が)落ちてきたか分からないんですけど、爆発して、落ちたのかなって思いましたね」
まだ新しい弓道場は、黒塗りのきれいな外壁が印象的な建物でした。
久留米高専の生徒:「弓道場も、築3年と新しかったので。友達がインスタグラムのほうに、(弓道)道具の写真とか上げている人がいたんですけど。弓とかも10張以上あったり、個人でも自分専用の矢みたいなものがあったりっていうので。弓道場に置いていたりしていたので。結構、落ち込んでたりしていましたね」
夜が明けて見ると、弓道場の中は爆撃でもされたように、物が散乱。屋根は、大きくへこんでいます。
花火大会当日は、立ち入り禁止エリアが設定され、最大250メートル以内には近付けなくなっていました。弓道場は、その外側にあります。
花火は、立ち入り禁止エリアの外にまで飛んできていました。学生たちは、弓道場から100メートルほどの場所で見物していました。
久留米高専の生徒:「建物の一部が焼けてなくなるとか、ちょっとショック。結構、悲しいところはあったんですけど。けが人がいなかったっていうのは、不幸中の幸いかなと思います。残念なところは、あるんですけど」
花火大会の実行委員会は、この火災について、花火が想定外の方向に打ち上ったことが原因とみられるとして謝罪しました。
■富山・三重でも…専門家「何か計算違いで想定外」
各地で3年ぶりの花火大会が開かれるなか、事故が相次いでいます。
先月末、富山県射水市では、地上付近で花火が爆発。開始8分で、中止になりました。
三重県名張市でも「ナイアガラの滝」と呼ばれる仕掛け花火が行われるなか、河川敷の枯れ草が燃える火事が発生。大会関係者によると、事前に河川敷の草を刈る作業が甘かった可能性があるとしています。
今回、弓道場に花火が落ちた理由について専門家は、次のように話します。
法科学研究センター・雨宮正欣所長:「花火を打ち上げるためには、安全を確保するための距離と当日の風ですね。天候を考慮して打ち上げの角度なりを調整する。今回、何が原因かは分からないですけど、何か計算違いによって、落ちてくる範囲が想定外になったということが十分考えられる」
(「グッド!モーニング」2022年8月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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