「一気に鉄砲水が」川の中州で一時50人が孤立(2022年8月6日)
(通報した人)
「パッと見たら一気に鉄砲水が流れてきて」
「いっきに濁流ですごい色の水が流れてきて、これは危険やなと思って」
6日、滋賀県東近江市で川が増水し中州などに、一時50人が取り残されました。
沢登りツアーのために集まった人たちだといいます。
(報告:浜西啓介)
「黄色い救命胴衣を着た30人ほどの人たちが中州に取り残されています」
「みなさん中州の真ん中に集まって救助を待っている状態です」
「小さいお子さんの姿も確認できます」
そして、ツアー参加者は駆け付けた消防と一緒に茶色い濁流のすぐ上を歩いて避難します。
(報告:浜西啓介)
「消防に誘導されてツアーの参加者が一人ずつ梯子を上っていく様子が確認できます」
その後、全員無事に救助されたということです。
一方、下流でも親子とみられる3人も中州に取り残されました。
親子はキャンプ場にある川の中の岩場に取り残され、およそ2時間後に救助されたという事です。
いずれもけが人はいないといいます。
増水した川の上流にあたる滋賀県と三重県の県境付近では昼前に活発な雨雲がかかり、激しい雨が降ったとみられています。
6日、西日本を中心に各地で激しい雨が降りました。
兵庫では階段から滝のように水が流れ…
道路は冠水し、マンホールと思われる場所からは水が噴き出しています。
佐賀県では目の前に雷が…
マンションの避雷針に落ちたといます。
一方、今週は東北や北陸などで“異例”の記録的な大雨が相次ぎました。
こちらも大きな被害が出た福井県南越前町。
6日の最高気温が32.3度(南越前町今庄)に達する中、復旧作業が行われていました。
町内1093世帯が断水したため、給水所を設けましたが、厳しい状況での作業が続きます。
(家が浸水した女性)
「ナイアガラの滝みたいに、田んぼがダーって落ちてきて…一面、川。で、車流れてくる。物置き流れてくる。怖かったです」
各地で起きた大雨による被害。
対策が急がれます。
今回の大雨で被害が出た山形県の最上川は2年前にも氾濫しました。
(村山市民)
「(堤防があると)安心感がありますね、すごく気持ちが楽です」27
(報告:菅野富美)
「豪雨で水かさが増した最上川です、そのすぐ横では現在堤防を建設する工事が行われています」
国や県などは、最上川の治水対策を進め、村山市では堤防の建設が進み今年度中には完成する予定です。
一方、大江町の左沢地区は再び被害に遭いました。
この場所は堤防設置の計画はありますが建設の開始は2025年度の予定でした。
さらにその上流では…
(最上川水系流域委員会 委員長 風間 聡 東北大学教授)「上から越流しているときになにかこういった流木が引っ掛かって(橋が)落っこちた、壊れたのだと思う」
「日本中どこでも山の手入れができないのでこういった流木が出やすくなっているんですね、人が見回りすることもできませんので、今、人がいない、お金もない」
被害は対策の計画がない地域にも及んでいます。
「ハード面で全部やるのはお金も限られていますので、最低限命を守るために避難行動を早くするとかですね、そういったことが身を守るためにはすごく大事なことだと思います」
7日は全国で雷雨の恐れがあり、注意が必要です。
サタデーステーション 8月6日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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