「世間から見えない災害」熱中症疑いで検査すると…8割以上がコロナ陽性 病院の悲痛な訴え 海水浴場にもコロナ拡大の影響が|TBS NEWS DIG

「世間から見えない災害」熱中症疑いで検査すると…8割以上がコロナ陽性 病院の悲痛な訴え 海水浴場にもコロナ拡大の影響が|TBS NEWS DIG

「世間から見えない災害」熱中症疑いで検査すると…8割以上がコロナ陽性 病院の悲痛な訴え 海水浴場にもコロナ拡大の影響が|TBS NEWS DIG

新型コロナについてです。多くの患者を受け入れる都内の病院では、感染の急拡大で救急隊の要請に十分応えられず、医療スタッフも不足していると訴えています。

夏空の下、“波打ち際”で遊ぶ海水浴客。

千葉県勝浦市のビーチでは3年ぶりの海開きとなり、多くの人が訪れていますが、すでにコロナの“第7波”の影響が出ています。

記者
「こちらの海水浴場では、沖合での遊泳が禁止となり、波打ち際だけで遊ぶことができます」

勝浦市ではコロナの影響でライフセーバーが足りず、市内すべての海水浴場で、沖合での遊泳が禁止になりました。

海水浴に来た家族
「ジャケット用意してシュノーケルのメガネも準備していたんですけど、とりあえず浅瀬なので子どもたちだけ」
海水浴に来た大学生
「手前までしか泳げないし、残念だなって思います」

引いては押し寄せる“コロナの波”。

東京都ではきょう新たに3万7767人の感染を発表。4日連続で3万人を超えました。

爆発的な感染状況が続く中、患者を受け入れる病院では、夏ならではの深刻な問題も起きています。

伯鳳会 東京曳舟病院 三浦邦久副院長
「本人も熱中症だと思っていて、実はコロナだったというのが結構多い。暑い所を歩いていて、もうろうとして倒れて搬送されると、十中八九(コロナの)検査をすると陽性」

東京曳舟病院の三浦医師によると、熱中症疑いの患者を検査すると、8割以上が「陽性」に。

さらに、感染拡大で病床もすでに満床となり、救急隊から100件の受け入れ要請があっても、20件ほどしか対応できない日もあったといいます。

三浦医師
「話すのも、のど痛いですか、大丈夫ですか」

発熱外来も予約開始から数時間で1日50人の枠が埋まってしまいます。

全スタッフの5%が欠勤するぎりぎりの状態で、これ以上の患者に対応することはできないといいます。

伯鳳会 東京曳舟病院 三浦邦久副院長
「非常に感染力が強いのと潜伏期間が短いので、現場もやりつつ指示を出す人たちが倒れていった。よく働いていただける方がCOVID-19(コロナ)にかかってしまい、病院の機能不全になる」

PCR検査も十分にできない状況です。PCRに使う試薬は、本来はこの棚が埋まるほどあるそうですが、今は2つしかありません。

三浦医師は、こうした病院の危機的状況を「世間からはなかなか見えない災害だ」と訴えます。

伯鳳会 東京曳舟病院 三浦邦久副院長
「今、新興感染症(コロナ)を対応していて、見えない災害が起きて、長時間、長期間起きています。本当に救急隊も非常に切ないと思っている。我々は本当に(患者を)受けたいし受けようと思っている。ただできることは目の前にいる患者さんを助けたいっていう、その一心でやっています」

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