新潟“泥と流木”住宅街直撃 果物店「被害500万円」…「暴れ川」最上川2年おき氾濫(2022年8月5日)
3日午後からの豪雨で氾濫した山形県の最上川の様子です。みるみるうちに水かさが増し、氾濫する様子が捉えられています。一時、大雨特別警報が出された山形県や新潟県でも、大きな被害が出ています。
■新潟・果物店に浸水「被害500万円」
激しい雨が降った新潟市。道路から数カ所同時に、水が勢いよく電線の高さまで噴き上がりました。
観測史上最大の降雨量となった、新潟県北部の関川村。大量の泥と流木が押し寄せ、多数の住宅が浸水被害を受けました。田んぼが泥水で埋まり、元の風景が想像できない状態になっています。
市内の別の場所では、長い直線道路に冠水の跡があります。道路脇には、まだ片付けられていない土砂が散乱していました。
さらに、進んでいくと、大きい流木を運ぶほどの強い濁流が、道路脇まで押し寄せていた痕跡が確認できます。冠水した住宅街には、救助に入る自衛隊の姿がありました。
冠水してしまい、どこまでが川なのか分からない状態ですが、普段は草木に覆われて穏やかな川です。
店長:「(Q.果物の被害はどれくらい?)皆、ダメだからね。お盆近くで、多めに仕入れている関係で(被害額500万円くらい)」
■国内有数「暴れ川」…最上川また氾濫
山形県と新潟県を結ぶ“大動脈”国道113号が寸断されてしまい、孤立状態となった山形県小国町。
住民:「途方に暮れる。そのままですよ。どうしたら車、動けるのか」
山形県内を流れる、全長229キロの最上川。上流3カ所で、氾濫が確認されました。
最上川を上から撮影した映像では、手前を流れる川の水位は高く、道をすべてのみ込んでいます。さらに、建物の1階部分まで川の水で浸水していました。
最上川といえば、「五月雨を 集めてはやし 最上川」という松尾芭蕉が詠んだ有名な俳句です。
元々は「7月の最上川からの風が涼しい」という優雅な句でしたが、川下りを体験した芭蕉が、流れの激しさに恐怖を感じて、意味を変えたほど、最上川は急流として知られています。
支流の数は、大小合わせて428に上ります。大雨などによる水害は、過去100年で10回以上。近年では、2018年、2020年、そして、今年と2年おきに氾濫している、国内有数の「暴れ川」です。
国は去年、新たに10年計画で最上川の治水プロジェクトを立ち上げましたが、今回の氾濫は、その最中に起きました。
■2年前も…旅館女将「復旧したばかり」
2年前に被害を受けた温泉旅館も復旧に向け、ようやく軌道に乗り出した矢先でした。再びボイラー室やポンプが冠水しました。
女将:「2年前ちょうど復旧して、これから頑張らなきゃって思っている矢先に、また同じような時期で、同じような被害に遭って。ダメージ続きです」
河川の氾濫や土砂崩れで現在、山形県と岩手県の2人の男性が行方不明となっています。
(「グッド!モーニング」2022年8月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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