「シャツ出して」教師訴え波紋 部活伝統も…“シャツイン”4℃高く 熱中症リスク(2022年8月5日)

「シャツ出して」教師訴え波紋 部活伝統も…“シャツイン”4℃高く 熱中症リスク(2022年8月5日)

「シャツ出して」教師訴え波紋 部活伝統も…“シャツイン”4℃高く 熱中症リスク(2022年8月5日)

 3日、今年13回目の猛暑日を記録し、過去最多記録に並んだ東京都心。そんななか、子どもたちの服装を巡って、ある高校教師のツイートが話題になっています。

■伝統破る?「シャツ出して」教師訴え

 男性高校教師(ツイッターから):「シャツインの伝統は尊重しますが、選手に何かあってからでは遅い」

 投稿したのは、大阪府内の高校でサッカー部の副顧問を務める男性。今月、練習試合をした際、対戦相手の中学生が炎天下のなか、シャツの裾を入れる“シャツイン”の状態でプレーをしていたといいます。

 男性によると、中学校の教育現場では、けがの防止や生徒指導上のマナーから、シャツインを指導する学校もあるということです。

 しかし、男性は、中学生が苦しそうに見えたことから、暑いときはシャツを出す“シャツアウト”を推奨。画像付きで注意喚起を行ったのです。

 画像は、シャツインとシャツアウトの生徒が2人ずつ屋外で2分間運動した後に、サーモカメラで撮影したもの。シャツインの生徒のほうがシャツアウトの生徒よりも、4℃前後高い結果となりました。

 投稿した男性高校教師:「生徒の苦しみのうえに、礼儀とか伝統が成り立つというのは、おかしいと思うので。シャツを外に出す。こんな簡単なことで、楽にしてあげられるなら、もっと推し進めていかないといけないと思いますね」

■部活伝統“シャツイン”熱中症リスクも

 シャツインは、熱中症の危険が高まるのでしょうか?専門家に聞きました。

 せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長:「シャツインをするってことはその分、熱気がこもりますよね、体の中に。分かりやすく言うと、蒸し風呂に入ったみたいな状態に近くなります。より熱中症の危険性って、普通に考えると上がりそうですよね。熱中症予防の観点から言えば、全くメリットは感じないですね」

 猛暑のなかのシャツインについて、街の人からは、次のような声が聞かれました。

 高校生(中学時代サッカー部):「(中学時代)先生に言われたのは、シャツインしないと、ダサいと言われました」
 高校生(中学時代卓球部):「(Q.こちらを見て頂きたくて…)え~。青いですね、確かに。低いですね」
 高校生(中学時代サッカー部):「シャツアウトのほうが、いいですよね」

 高校生(中学時代バドミントン部):「シャツアウトにしても、そんなに問題ないと僕は思うので。中学でもやったらいいんじゃないかなとは思います。パフォーマンス的にも、涼しいほうが向上するんじゃないかなと思います」

(「グッド!モーニング」2022年8月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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