「お盆に向けたチャレンジ」 “第7波”でも高まる日本人観光客のハワイ人気|TBS NEWS DIG
夏休みシーズンに入っても新型コロナの感染再拡大や円安などで、まだハードルが高そうなのが海外旅行。ただ、ハワイには日本人観光客が戻り始めていて、現地ではお盆シーズンに向け、期待が高まっています。
晴れた空、青い海。ハワイのワイキキビーチには、サーフィンや日光浴を楽しむ多くの人の姿が。
記者
「去年から何度もここで取材をしていますが、こんなに人がいるのは初めてです。そして日本語も時折、聞こえるようになりました」
マスク着用義務などコロナ関連規制は撤廃され、かつての「日常」が戻ったような光景です。
アメリカ本土からのハワイへの観光客は、すでにコロナ前の水準を突破。日本から訪れる人もゴールデンウィークには、コロナ前の2019年の1割弱でしたが、先月29日に到着したのは1621人と同じ時期の3割弱まで回復しています。
日本人観光客
「めちゃ楽しい。思った以上に人もいっぱいいて、コロナってことを忘れちゃうくらいの感じですね」
「最高ですね。2年半ぶりの海外なので、やっと来られたって感じです」
一方で、海外旅行に行くと周囲にまだ言い出しにくいのか、「内緒で来たので」とインタビューお断りの人も多数。
それでも航空各社のハワイ便はお盆期間も予約好調ということで、日本人観光客がさらに増えることに現地の期待は高まっているのです。コロナ前、売上の2割を日本人観光客が占めていたというこちらのカフェではお盆に向け、こんな準備が。
オーナーシェフ 寺井将太さん
「こちらが通常、今までやっていたメニューの大きさなんですけど、日本人向けにミニサイズ、かわいく食べられるサイズでメニューを組もうと思っている。初めてですね。今回、“お盆に向けてのチャレンジ”ですね」
こちらは、小麦粉を使わないグルテンフリーのメニューを盛り合わせた人気のプレート。「ハワイアンサイズ」は量が多いと、新たに日本人向けのサイズで販売することになりました。値段も割安にする予定で、円安・物価高により滞在費がかさむ中、お財布への思いやりというわけです。
オーナーシェフ 寺井将太さん
「コロナだからもう3年行けていないとかそういうことばっかりなので、気軽に戻って来られるように、うちに来やすいような態勢整えてお待ちしています」
また、帰国の際の現地での検査で陽性だった人には、旅行会社が自主隔離中の宿泊延長や食事の手配などをサポートするサービスも始まっています。旅行中の消費額が比較的多いことからコロナ禍で冷え込んだハワイ経済の復活に不可欠とされる日本人観光客。
これまで劇的な回復はみられませんでしたが、現地では、日本のお盆に向け「今度こそは」と切実な思いがあるようです。
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