感染拡大も対策は“自己責任” ウィズコロナ目指すオーストラリアのコロナ政策(2022年7月30日)

感染拡大も対策は“自己責任” ウィズコロナ目指すオーストラリアのコロナ政策(2022年7月30日)

感染拡大も対策は“自己責任” ウィズコロナ目指すオーストラリアのコロナ政策(2022年7月30日)

世界最大のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフ観光の拠点となる港には、朝から大勢の観光客の姿がありましたが、マスクをしている人はほとんど見あたりません。屋外のマーケットでも特段の感染対策はなく、買い物をする人たちの姿が。

地元の人
「マスク着用に関しては個人の自由です。自分が心地よいと思えばしてもいいし、しなくてもいいです。」

ただ、新規感染者を見てみると、6月中旬頃から再び増加傾向に。今週、過去最多となる入院患者数も記録しています。国内でも状況が深刻だというクイーンズランド州の医師はー。

オーストラリアの感染症医師ポール・グリフィンさん
「現在の課題としては病院が満床なことに加え、多くの医療従事者が感染してしまって不在になり、医療ひっ迫に直面しています。」

では対策はというと…公共交通機関や病院など一部・屋内での原則マスク着用義務があるだけです。また、検査については日本と大きな違いも。

オーストラリアの感染症医師ポール・グリフィンさん
「感染したかどうかについては、抗原検査や自主申告に頼るようになっています」「仕事や遊びを休みたくないという理由で、検査をしていない人もたくさんいるようです。(把握されているのは)実際の陽性者数の3割から5割の数字だと思います」

日本では感染者の「全数把握」が原則ですが、ウィズコロナ政策にシフトしているオーストラリアではすでにそれを行っていないといいます。

オーストラリアの感染症医師ポール・グリフィンさん
「(政府は)追加の義務や規制をしても効果はない、メリットよりデメリットの方が多いと感じています。」

さらに日本では原則必要とされる濃厚接触者の追跡や自宅待機について、多くの国同様オーストラリアは緩和しています。数か月間に渡る厳しいロックダウンを繰り返しコロナをコントロールしてきたオーストラリア。市民の間にはパンデミック疲れもあるといい、一度緩和された規制は元には戻らないだろうと指摘します。

オーストラリアの感染症医師ポール・グリフィンさん
「抗ウイルス剤などを使用することで、コロナ治療は良くなっているので、政府が対策を強化しないことに多少影響はあるかもしれません」「(政府の)スタンスとしては、“対策は自己責任に任せている状態”です。義務化やルール化していた状態ではなくなったので、今の対策のレベルが続くと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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