落雷が原因?相次ぐ住宅火災 各地で激しい雷雨…道路冠水や河川増水も(2022年7月27日)

落雷が原因?相次ぐ住宅火災 各地で激しい雷雨…道路冠水や河川増水も(2022年7月27日)

落雷が原因?相次ぐ住宅火災 各地で激しい雷雨…道路冠水や河川増水も(2022年7月27日)

 27日も列島各地で大気の状態が不安定になり、午後になってからも関東などで激しい雷雨となっています。この後も広い範囲で落雷などに警戒が必要です。

 27日午後、栃木県に向かう高速道路からは雨柱がくっきり見えていました。そして番組スタッフの乗った車は雨雲の中へ。

 雨は27日未明から各地で激しく降りました。

 午前1時半ごろ、愛知県安城市で撮影された映像。冠水した道路を走る車。雷の光が。

 午前0時20分ごろの安城市。愛知県の安城市に近い岡崎では、午前0時1分までの1時間に67ミリの雨が観測されました。

 26日から27日朝にかけ、東海地方を中心に活発な雨雲が掛かり、愛知県と三重県に記録的短時間大雨情報が発表されました。

 愛知県西尾市の一色では、1時間に64.5ミリの7月1位の記録的大雨に。

 三重県の南伊勢では56.5ミリと今年一番の非常に激しい雨が観測されました。

 三重県伊勢市の五十鈴川。大雨で今にも氾濫しそうです。

 地図で五十鈴川を見てみると、かなり増水したのが分かります。

 また、目立ったのが雷です。

 海地方では26日夜から続いていて雷が発生。愛知県全域で雷注意報が出されています。

 動画の撮影者によりますと、雷の光はLEDの照明のように明るかったといいます。

 夜が明けても各地で局地的な雨が降りました。

 京都府の京丹波南部付近で1時間でおよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、午後4時半には京都府で記録的短時間大雨情報が発表されました。

 東北や関東でも27日は激しい雷雨に。

 栃木県日光市では雨により、いたるところが川と化したそうです。

 夕方以降、雨が強まった関東。

 28日の朝にはまとまった雨雲は抜けていく見込みですが、埼玉から関東北部にかけて急な雷雨に警戒が必要です。

 午後1時すぎ、群馬県前橋市では雨雲から雨が降って「雨柱」になっているのが確認できました。

 「雨柱」は局地的な強い雨を遠くから見た時に見える雨の柱です。

 大気の不安定な状態が続くなか、落雷が原因とみられる火災も複数、発生しています。

 愛知県安城市では27日午前1時すぎ、木造平屋建てから出火し、住宅およそ800平方メートルが全焼しました。

 近隣住民:「(午前)1時ちょっとすぎくらいだと思う。雷の音がしたもんですから気になって起きてきて、外に出てきて見たら、ちょうどここから火が出ていた。ブレーカーが雷でいかれるというのは専門じゃないから分かりませんが、なんかブレーカーから火が出ていたということだけ言われていました」

 また静岡県浜松市でも26日、「落雷によって火災が発生した」と通報がありました。

 木造2階建ての住宅がほぼ全焼したほか、隣接するアパートの外壁の一部が焼けました。

 雷による火災はどのように起こるのでしょうか。

 国士舘大学理工学部・乾昭文教授:「雷は、大きな、ものすごい電気の塊のようなもの。何千ボルトという電圧になったら、急に温度が上昇し火災が起きる。直撃によって(火災が)起きるケースが一番多い」

 落雷火災は、雷が建物に直撃して起こることが一番多いといいます。

 ただ、それ以外のケースもあるといいます。

 国士舘大学理工学部・乾昭文教授:「地面を通って広がっていって、そこでまた燃えるというようなことがある。電気が流れていく」

 雷が直接、建物に落ちなくても周辺にある電線などを伝って、建物内に電流が流れてくることがあるといいます。

 国士舘大学理工学部・乾昭文教授:「分電盤は流れる電流をある程度、何アンペアかで保護するようになっているが、それを超えた何百アンペア、何千アンペアの電流が一気に流れてきて、そこで破裂のような形になる。(ブレーカーの容量を)突破した電流が来る可能性があり、コンセントからは離れた方がいい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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