「洗車機の中のよう」各地で“猛烈な雨”…バス走行中に浸水 雷1分で30回 住宅炎上(2022年7月27日)
27日未明から朝にかけて、東海地方を中心に、雷雨が相次ぎました。26日は各地で局地的な大雨に見舞われ、走行中のバスが浸水する被害もありました。
■愛知・三重で…1時間100ミリ超“猛烈な雨”
26日午後10時半ごろ、愛知県岡崎市で撮影された映像です。夜空が白く光り、直後に激しい雷鳴が響きます。
撮影した「るみゃ」さん：「光ってすぐ（音が）鳴っているので、結構近い。窓を閉めていても、響いてくる。1分間に20回から30回くらいは続いていて、夜中になっても寝られない」
東海地方では、午後9時ごろから、雷が相次いで発生。さらに、激しい雨にも見舞われました。
撮影者：「洗車機の中にいるような感じで。視界は30メートル先が、きいていない状態。雷雨のなか（雨雲）を追い越して行ってる感じで走っていた」
気象庁は、愛知県や三重県で1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降ったとして、「記録的短時間大雨情報」を発表しています。
■神奈川で“道路冠水”…「引き返す車も」
26日は、関東各地でも、不安定な空になりました。
26日午前9時ごろに撮影された神奈川県茅ケ崎市の映像です。冠水した道路を、車が水しぶきを上げながら進んでいきます。
撮影者：「軽自動車だと、ボンネットが埋まるくらいまで、水が波打ってきた。今まで見たことがないくらい、（水が）たまっていて、引き返す車もいた」
千葉県でも、木更津市で30.5ミリの雨を観測しました。
■乗客恐怖…静岡でバス走行中に“浸水”
26日、大きな被害に見舞われたのは、静岡県です。
浜松市では、7月として観測史上最大となる1時間に78.5ミリの非常に激しい雨が降りました。市内では、道路のあちらこちらが冠水し、車のタイヤは半分ほどが水につかっています。
さらに、走行中のバスの中にも、ドアの隙間から浸水し、乗客の靴の中にまで、水が入ってくるほどだったといいます。
森町を流れる小藪川。普段は水量が少なく、流れも穏やかですが、水が土手を超えて、あふれ出しました。
■「雷ドカンと落ちた」住宅炎上ほぼ全焼
また、雷によるとみられる被害もありました。
住宅街で、勢いよく燃え上がる炎。浜松市では、木造2階建ての住宅がほぼ全焼しました。
近くに住む人：「家が揺れるほどの雷で、地響きみたいな形で。雷がドカンと落ちて、その時にボンという音がなって火災になった」
火はおよそ6時間後に消し止められ、住宅に住んでいた70代の男性がやけどを負い、病院に搬送されました。
関東甲信などでは、27日も気温が上がる午後は、大気の状態が不安定になり、激しい雷雨となる可能性があります。
ひょうや突風などを伴う恐れもあり、注意が必要です。
（「グッド！モーニング」2022年7月27日放送分より）
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