英首相候補2人のテレビ討論 対中国への強硬姿勢を競う｜TBS NEWS DIG
イギリスの新たな首相を決める保守党党首選挙の最終候補2人がテレビ討論に登壇し、対中国政策でもそれぞれ強硬姿勢をアピールしました。
保守党党首の決選投票に残ったスナク前財務相とトラス外相は25日、初の1対1のテレビ討論に臨みました。党首選のメインテーマである物価高対策について、早期の減税を提唱するトラス氏と、インフレを抑制してからの減税を主張するスナク氏が激しい議論を交わしたほか、中国に対するスタンスも議論が行われました。
トラス外相
「ヨーロッパがロシアの原油とガスに依存するようになった失敗を中国についても繰り返してはなりません」
トラス氏はこう述べたうえで、中国にはより強い姿勢で臨むべきだとの考えを示しました。
スナク前財務相
「中国は我が国の安全保障にとって脅威であることを認識しなければなりません」
一方のスナク氏は25日、「中国は最大の脅威」として、中国語の教育機関でありながら中国共産党の宣伝機関だとの指摘もある「孔子学院」の閉鎖を含む対中強硬政策を発表しましたが、テレビ討論では「国益にかなうのであれば、自分たちの価値観を守りながらほかの国と付き合っていくことは可能」として、是々非々の対応を取ることを示唆しました。
ウクライナ支援については、両候補ともに、ウクライナへの武器支援とロシアへの経済制裁を継続するとの方針を示しています。
新たな党首は16万人前後とされる保守党員による投票で決まり、9月5日に発表される見込みです。今のところ、保守党員を対象にした調査ではトラス氏の勝利を予測する結果が出ています。
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