パンク状態だから受付件数しぼる…訪問診療に依頼殺到 医療現場はさらにひっ迫(2022年7月25日)

パンク状態だから受付件数しぼる…訪問診療に依頼殺到 医療現場はさらにひっ迫(2022年7月25日)

パンク状態だから受付件数しぼる…訪問診療に依頼殺到 医療現場はさらにひっ迫(2022年7月25日)

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、医療現場はひっ迫しています。

軽症・中等症のコロナ患者を受け入れている大阪暁明館病院。12ある病床は、すでに満床。使用率が100%になるのは、約半年ぶりのことです。

大阪暁明館病院・西岡崇浩事務長:「7月の頭はまだ2人しかいなかったけど、あっという間に増えて満床になった。酸素を吸っている方が2、3人ほどいるくらいなので、重症の方はいないし、中等症2で、そんなに手間がかかる人もいないという状況」

大阪府からは、23床まで増やすよう要請されていますが、対応できる状態ではないといいます。
大阪暁明館病院・西岡崇浩事務長:「職員の感染が相次いでいて、今回は感染スピードがちょっと速すぎて、職員はみんな3回ワクチンを打ってるが、それでも追いつかない状態」

感染の急拡大で、自宅療養者の数も増え続け、20日時点で、全国で約61万2000人に上り、過去最多となっています。

訪問診療を専門に行うひなた山王在宅クリニック。依頼の数の多さに、優先順位をつけざるを得ない状態だといいます。
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長:「重症化しやすい人や重症化している人を、見逃さないというところで、必要性が低い人は『大変、申し訳ないですが』とお断りしている」

今、一番大きな懸念は、救急医療の体制です。
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長:「119番を押してからオペレーターにつながるまで5分以上かかっている。過酷を極めた第5波でも、救急には早めにつながっていた。驚きと共に恐怖感と心配が、言いようのない不安感に襲われた」

東京の新規感染者は2万2387人で、月曜としては最多となりました。病床使用率は48%、重症者用の病床使用率は21.7%です。

救急往診などを行うファストドクターのコールセンターでは、主にアプリで、患者からの相談を受け付けています。
相談件数は、7月頭の約1200件から、2週間で2000件近くに増え、パンク状態だといいます。
ファストドクター広報部・田島めぐみさん:「1日200~300件、多い時には400件、お断りしないといけないという状態が続いている。(担当の)数を増やして効率化を図っても追い付いていかない状態」

現在は、あえて受付件数をしぼって、本当に救急医療が必要な患者を見逃さないようにしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事